【ウェークアップ!ぷらすの放送後の一言】
白木公康教授!苦節30年の成果…アビガン
「命救う薬に」コロナへの効果期待 アビガン開発者に聞く
◆世界も注目 30カ国が提供申し込み
「すでに百二十例を超える投与が行われ、症状改善につながったという報告
も受けている」。首相は会見でアビガンへの期待を前面に押し出し、開発企業
と協力して臨床研究を進めることを表明。世界三十カ国から提供の申し入れが
あり、政府は無償供与も始める。
アビガンはインフルエンザ治療薬として白木さんと富山化学工業(現富士
フイルム富山化学)が開発。二〇一四年に治療薬として承認され、現在は
政府が新型インフルエンザ対策として二百万人分を備蓄する。
◆ウイルスに効くと直感
岐阜市出身の白木さんは一九九一年に富山大のウイルス学研究室教授に就任。
当初は帯状疱疹などを起こすヘルペスウイルスの治療薬を研究したが、既存の
薬より効くものはできなかった。
違うテーマでの再出発を目指していた九八年、富山化学の研究者が、同社が
持つ三万個の化合物の中から試験管での実験でインフルエンザに効きそうな
結果が出た物質として、アビガンを持ってきた。
「構造の化学式をみた瞬間、インフルエンザなどのRNAウイルスに効くなと
思った」と、白木さんは振り返る。インフルエンザや新型コロナウイルスは、
遺伝子としてDNAではなくRNAを持つ。アビガンは、細胞内に侵入した
ウイルスが、RNAをコピーして増殖するのに必要な部品によく似た構造を
していた。ウイルスが部品と間違えてアビガンを取り込めば、RNAのコピー
ができなくなり増殖が止まると白木さんはみた。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041302100024.html