
【コロナ禍】「朝日新聞」通販ショップがひどい 2枚で3300円の布マスク
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200416-00620577-shincho-soci
世間では依然、マスクやトイレットペーパーが品薄となっている。そうした弱みにつけ込み、転売を目論んだり高値で売りつけたりと、
悪巧みは後を絶たない。さらに、そんな風潮に警鐘を鳴らすべき大メディアまで。朝日新聞がこき下ろした布製「アベノマスク」は1枚およそ200円というのだが――。
中略
コロナウイルス取材にあたる全国紙社会部記者が言う。
「マスクが品薄の状況下にあって、ネット通販では値段もピンからキリまで広がり、にわかに跳ね上がった商品も散見されます」
が、いかに高性能とはいえ言論機関が運営する通販が、かくも“強気な値段設定”で商売に踏み切るとは違和感を禁じ得ない。
「素粒子」では
記者が続けて、
「この『朝日新聞SHOP』では、他にも不思議な商品がありました。抗ウイルス用のスプレーなのですが、
紹介文には『恐ろしい黒船ウイルスとの接触を減らす』などとあったのです」
“黒船”とは異な響きで、あたかも厄災が米国からもたらされたかのような印象を与える。ならばいっそ「武漢ウイルス」と言い切れば如何か。そもそも肝心の紙面では、
〈人類の敵はウイルスだ。なのにトランプ氏は「中国ウイルス」、麻生氏は「武漢ウイルス」と、敵は中国と言わんばかりに。
いまこそ世界の知見の結集が欠かせないのに〉(3月21日夕刊1面「素粒子」)
などと説いていたのだから、ダブルスタンダードと言われても仕方あるまい。
ちなみに当の販売サイトは6日午後、突如として受注停止してしまった。朝日新聞に尋ねると、
「『黒船』は、外国からもたらされ、日本国内に極めて大きな影響を与えた事象の一般的な例えとして使用しました」(広報部)
元「週刊朝日」編集長の川村二郎氏が指摘する。
「混乱に乗じてマスクで商売するとは火事場ドロの所業。まさに“貧すれば鈍する”で、言論機関としては情けない。
『黒船ウイルス』という言い方も、そんなに“反米”で売りたいか、と思われても仕方ありません」
「週刊新潮」2020年4月16日号 掲載