
2020.04.27
韓国で大規模な兵器データ流出事件が発生、移転を受けた技術も含まれ国際問題化する恐れ
韓国メディアは26日、国防科学研究所から機密扱いの技術データが大量に流出して関係機関が捜査に乗り出していると報じた。
過去最大級の技術データ流出事件に発展するのは確定的、しかも国際問題に発展する可能性が高い
韓国国防部傘下の国防科学研究所(ADD)は防衛装備品の開発や技術研究を実質的に主導する立場の国家機関で現在開発中の第4.5世代戦闘機「KF-X」開発プログラムを実質的に管理したり、
海外から移転を受けた技術や諸外国と共同開発した技術の管理も行っている。
今回の問題は国防科学研究所で働いていた研究員が民間の防衛産業企業へ転職する際に、無断で機密扱いの技術データを持ち出していた事実が確認され大騒ぎになっているのだ。
そして一人ひとりが流出させた技術データの量も桁違いだ。
ある元研究員は68万件の技術データをポータブルストレージにコピーして無断で持ち出した容疑が掛けられており、過去最大級の技術データ流出事件になるのはもはや確定的だと韓国メディアは報じている。
さらに今回流出した技術データの中には海外から移転を受けた技術や諸外国と共同開発した技術が含まれている可能性が高く、
もし該当技術が流出先で無断使用されていれば国際問題に発展しても不思議ではないため、軍や国防科学研究所は慎重に捜査を進めているらしい。
管理人が特に注目しているのは、技術データを大量に流出させた疑いが掛けられている20人の元研究員のうち19人が2019年に退職しているため、
イスラエルやサーブなどから協力を得て開発したKF-X関連の技術(主にレーダーやアビオニクス関連)や
国産の3,000トン級潜水艦に搭載されているソナーシステムから戦闘管制機器は欧州から導入しており、このような技術が流出している可能性も否定できない。
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/large-scale-weapons-data-leak-incident-in-south-korea/
https://mnews.sbs.co.kr/news/endPage.do?newsId=N1005763466