日本強制徴用被害者のイ・ドンニョンさんが他界した。享年90歳。
7日、勤労挺身隊の女性と共にする市民の会によると、イさんは6日午後11時10分頃、この世を去った。
イさんは肝臓癌のため療養病院で闘病生活を過ごしてきた。
イさんは全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)で初等教育を終えた後、日本人校長の勧めで1944年5月に三菱重工名古屋航空機製作所に動員された。
イさんはそこで飛行機の付属品の塗装などの労働に苦しんだが、給料を一銭ももらえなかった。
イさんは同年12月に愛知県一帯を襲った大地震で九死に一生を得たが、翌年解放を迎えて10月に帰国した。
イさんは勤労挺身隊被害者に対する社会的視線のため帰国後も被害の事実を隠してきたが、後に日本国内の良心的勢力の訴訟支援団体などの助けを借りて1999年3月1日、日本政府と三菱重工業を相手取った訴訟に参加した。
この訴訟は10年間の法廷闘争の末、日本最高裁で敗訴したが、市民の会などの訴訟支援を通じて2012年に光州(クァンジュ)地裁で三菱重工業を相手に損害賠償訴訟を開始した。
この訴訟は2018年11月29日に韓国最高裁で最終勝訴した。
しかし、日本政府と三菱重工業が判決の履行を先送りしたため、イさんは最終的には謝罪と賠償を受けられないままこの世を去った。
遺族に2男4女が居り、遺体安置所は光州旧湖電葬儀場に設けられた。出棺は8日午前。
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