車暴走で歩道の女性死亡 女を逮捕、パトカー追跡中
2020年5月20日 17:29 (2020年5月20日 21:42 更新)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO59337840Q0A520C2CZ8000?s=5
20日午後0時50分ごろ、東京都大田区南馬込1の国道1号で、乗用車が暴走し歩道に乗り上げた。歩いていた同区の会社員、高橋悠さん(34)が巻き込まれ搬送先の病院で死亡した。
警視庁荏原署は道交法違反(信号無視)の疑いで運転していた自称、川崎市川崎区藤崎、飲食店店員、中川真理紗容疑者(31)を現行犯逮捕した。
暴走して歩行者をはねた乗用車を調べる警視庁の捜査員ら(20日午後、東京都大田区)=共同
荏原署によると、事故の数十分前、現場から約850メートル離れた品川区西大井6の路上で「不審な女がうろうろしている」と通報があった。
午後0時半ごろに署員が到着すると中川容疑者は車に乗り込み、職務質問を受けている途中に車を発進させ逃走。署員はパトカーで追跡し、一時見失ったが、事故を起こした直後に発見した。中川容疑者は付近のマンションに逃げ込み、10階で逮捕された。
「車を急に発進させたことは間違いないが、信号無視や事故については詳しく覚えていない」と供述している。同署は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いでも捜査する。
現場は都営地下鉄馬込駅近くで、見通しの良いほぼ直線の片側3車線。歩道に乗り上げ約60メートル走行したとみられ、別の車にも衝突した。
近くのマンションに住む60代の女性は「どしん、というものすごい大きな音が聞こえ驚いて外に出ると、倒れている女性が見えた。近くでこんな事故があるなんて怖い」と声を震わせた。
事故を起こしたのは白い高級外車で、前部がひしゃげたように大破してエンジンルームが一部むき出しになり、部品の破片が散乱していた。