大阪維新の会代表の松井一郎・大阪市長は3日、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が
呼びかけている愛知県の大村秀章知事に対する解職請求(リコール)運動について、
「首長のリコールは愛知の人が判断するべきだ。政党としては(支援を)行わない」と述べた。
市役所で記者団の取材に答えた。
松井氏は、大村氏が愛知県知事に初当選した平成23年当時、維新として支援した経緯を振り返り、
「(大村氏は)選挙が終わった瞬間に、対立していた自民や公明にすり寄った。
僕と『これをやりたい』と話していた公約はすべて棚上げだ」と批判。
その上で「全く政策的に合わないが、辞職させるかどうかは、最終的には愛知県民が判断する話だ」とし、
維新としてリコール活動に参加する考えはないと強調した。
また、リコールに賛意を示した河村たかし・名古屋市長には「思いは分かる」と理解を示しつつ、
「応援する」と発言した大阪府の吉村洋文知事(維新代表代行)に対しては
「大阪府知事が(他県の首長の)辞職の旗を振るというのは違うんじゃないか」とたしなめた。
高須院長は昨年愛知県で開かれた芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の
企画展「表現の不自由展・その後」の展示をめぐり、大村氏のリコール運動を始めると発表。
作家の百田尚樹氏や竹田恒泰氏らも支援している。
https://www.sankei.com/west/news/200603/wst2006030015-n1.html