アメリカのポンペイオ国務長官はEU=ヨーロッパ連合との間で新たに、中国への対応を話し合う高官による対話を
始めることを明らかにしました。
ポンペイオ国務長官は25日、インターネット上で行われたシンクタンクのイベントで講演しEUからの申し入れを受けて
中国への対応を話し合う新たな対話を始めると明らかにしました。
新たな対話についてポンペイオ長官は「中国が西側に及ぼす脅威への懸念を話し合う」と説明し、今後、数週間以内に
高官による対話を始め、みずからもヨーロッパを訪問する考えを示しました。
そのうえで、「われわれの共通の課題は、自由と民主主義をどうやって守るかだ。中国共産党の脅威への理解を
共有できれば、行動を起こせる」と述べ、EUとの協力に意欲を示しました。
ヨーロッパは温暖化対策で中国と協力するなど中国への対応をめぐってアメリカとは一線を画してきましたが、
新型コロナウイルスの感染拡大や中国が香港への統制を強めていることなどを受けて警戒感を強めています。
このため、トランプ政権は新たな対話を通じ中国の影響力を抑えるため一致して対抗したいねらいがあるとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200626/k10012484711000.html