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TBS交通放送で番組の進行を担当するアナウンサーのパク・チヒ氏が、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長をわいせつ行為で告訴した被害者について「4年間一体何をしていて、今になって突然こんな形で世に出ることになったのか気になる」と発言した。被害者の純粋性を問題にして黒幕の存在を疑う、典型的な2次加害だ。被害者はソウル市内部に助けを求めたが、朴市長の側近らが黙殺したという。このように権力と地位に押され、拒否する意欲すら出せないのが「威力による性犯罪」だ。被害者に共感するどころか「なぜ今になって騒ぐのか」という形で攻撃するとは、番組進行役の言うことか。慰安婦被害者のハルモニ(おばあさん)に対しても「解放されてから数十年間何をしていて、今になって出てきたのか」と言うだろうか。徐志賢(ソ・ジヒョン)検事、詩人の崔泳美(チェ・ヨンミ)氏なども「MeToo」を暴露するまで8−10年かかった。政治的傾向以前に、人間性の問題だ。
交通放送はソウル市の交通案内のための放送だ。市民の税金で運営されている。朴元淳市長がこの放送を「政権のラッパ手」に仕立てた。放送の設立目的にも合わない。その放送の進行者がわいせつ行為の加害者である朴市長を擁護している。
事実上の政府運営番組で進行役たちがセクハラ被害者を2次加害
2020/07/17 11:00
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020071780049