県は22日、県内で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。うち1人は与論町の20代女性。現在、町内の医療機関に入院中で、せきや喉の痛みなどの症状が出ているという。
与論島での感染者確認は初めてで、奄美群島では4例目。県は女性の濃厚接触者の可能性があるとして職場関係者などを調べており、行動履歴や感染経路などについても今後、詳しく調査する。
県によると、女性は17日に発熱と喉の痛みがあった。18日までの2日間は自宅で過ごし、19日と20日は出勤。20日と21日に医療機関を受診して21日に抗原検査を受け、陽性と診断された。
職場ではマスクを着用していたという。22日午後6時現在の体温は36・8度で、陰圧設備がある医療機関に入院している。
県は「女性が最近、島外に出たということなどは確認されていないが、島外からの来島者との接触も含め、詳しい行動歴は調査中」と説明。女性の勤務先については明らかにしていない。
感染者が増えて島内での医療機関で対応できない場合について県は、島外の医療機関への搬送も検討すると説明。具体的な搬送先については、患者の状況を見た上で検討していくという。
与論町以外では22日、指宿市で20代女性の感染が新たに確認された。鹿児島市のショーパブで発生したクラスター(感染者集団)との関連は確認されていないという。
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