妹・金与正を悩ます北朝鮮特殊部隊の「死の大乱闘」騒動
8/31(月) 8:02配信
急速に権力の移譲が進む与正氏に、頭の痛いトラブルが起きたのは8月17日のこと。統率が課題とされる軍の内部で、死傷者が出る乱闘事件が起きたのだ。情報を得た『デイリーNKジャパン』の高英起氏が語る。
「当日は北朝鮮の特殊部隊『暴風軍団』の兵士3人が、韓国との国境にある会寧で夜間パトロールを行っていたんです。国境警備隊の塹壕を通りかかった時のこと。兵士らは、いるはずの隊員がいないことに気づきます。さっそく捜査が始まりました」
◆武装したまま泥酔
暴風軍団はスグに隊隊の兵士2人を、近くの売台(雑貨店)で発見した。2人は武装したまま酒を飲んでいたという。暴風軍団は、泥酔した隊員を厳しく注意。「自分たちのシマを荒らされた」と感じた隊員は仲間を呼び、暴風軍団と大乱闘になったという。高氏が続ける。
「複数の国境警備隊員が、頭蓋骨を折るなどの大ケガを負いました。暴風軍団の兵士1人も銃撃を受けて死亡。売台の店主は、保安指導員(秘密警察)に通報します。その結果、酒を飲んでいた2人を含む国境警備隊員19人は留置所に勾留。暴風軍団の兵士らは、営倉で取り調べを受けることになりました」
軍は事件翌日に調査班8人を派遣。報告書には、次のように書かれていたという。
〈最高司令官同志(正恩氏)の国境沿線防疫封鎖命令の貫徹のために、同じ塹壕で共にすべき革命の戦友であり、同等な部隊の同志が、無残にも殴り殴られ血を流す乱闘を繰り広げたことが、党の軍民一致、一心団結、擁軍愛民思想をいかに妨げることか深く反省すべし。組織別に総括を行え〉
与正氏への権力移譲の最中に起きた、軍内部の流血事件。前出の高氏は、今後は軍への締めつけが厳しくなると考える。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/00898291d3783a14a2b11bfb0f2872b78d14debe