「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
銭形警部の名台詞でおなじみの劇場アニメ
『ルパン三世 カリオストロの城』が、2020年11月20日(金)
「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)でオンエアされます
公開当時の『カリオストロの城』は、評価が大きく割れました。
当時の声を要約すると、「面白い。でも、これはルパン三世じゃない」
というものだったように思います。
爽快なアクションシーンの連続に加え、ルパンが潜入するカリオストロ城
には数々のトリックが仕掛けられており、最後まで目が釘づけになります。
ルパンが守ろうとするお姫さまのクラリスはとても健気で、石川五ェ門
ならずとも「かれんだ」と呟きたくなります。
長年、『ルパン三世』を見てきたファンはもちろん、宮崎監督が
TV第1シリーズ後半から高畑勲監督とのコンビで演出を手掛け、
第21話「ジャジャ馬娘を助けだせ!」などの名エピソードを残して
いたことは知っていました。とはいえ、いつもは軽薄ぶっているルパン
がお宝ではなく、少女の心だけを盗んでしまうという純情ぶりには
戸惑いを覚えてしまったのです。峰不二子のお約束ともいえる、
セクシーショットもありませんでした。
ファンは作品の世界観を非常に愛する一方、その世界観を壊そう
とする行為には抵抗を覚えがちです。
宮崎監督の野心的劇場デビュー作『カリオストロの城』は、
興収的には『ルパンVS複製人間』を下回る結果で終わりました。
ただし、『カリオストロの城』の魅力は、即効性のものではなく
遅効性のものだったのです。
以下、ソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0d1d9a62eec581ca68228369724c7c22b25e543?page=2