
少年野球に指導者資格 ハラスメント撲滅の第一歩になるか
野球界にも「指導者資格」が導入される。全日本野球協会(BFJ)がU12(12歳以下)の
指導者を対象に「公認野球指導者 基礎1U−12」の指導資格を付与できる体制を整えた。
サッカーのようにトップから子供らの年代まで「ピラミッド型」に組織化されていない野球界初の
共通資格。競技人口の減少対策も兼ね、指導現場での体罰・暴力、ハラスメントの根絶に
焦点を当てた。現時点では任意資格だが、将来的な義務化の検討もあり得るとする。
国内の野球は所属団体によって軟式、硬式の違いがあり、学童チームや中学の
クラブ活動のほか、ボーイズリーグやリトルシニアなど多くの組織が裾野を支える。
「プロアマの壁」もあり、トップのプロ野球まで1つのピラミッドが形成されておらず、
選手は小中学、高校、大学と年代やカテゴリーが変わるごとに、さまざまな指導者の
元でプレーを余儀なくされる。
高校野球に代表されるトーナメント形式の大会で勝ち上がるには、目先の勝利が
優先される傾向にある。このため長期的な選手育成の視点が欠如するという懸念や、
団体を移行した際に指導方針が変わるために一貫性のある指導が行われないなどの
課題が挙げられていた。
https://www.sankei.com/premium/news/201202/prm2012020005-n1.html