盗撮目的で他人の敷地に侵入したなどとして逮捕・起訴された元石垣市職員の被告(27)が、犯行に及んだ女性の一部の住所を、市が保有・管理する個人情報から不正に入手していたことが分かった。
那覇地裁石垣支部で14日に開かれた男の初公判で検察側が明らかにした。
冒頭陳述で検察側は、同被告が目を付けた女性の住所を市役所の情報端末で調べて犯行を繰り返していたと指摘。起訴された盗撮6件のうち2件で情報端末が使用されたと述べた。
同被告は今年5月に逮捕され、6月に市が停職4カ月の懲戒処分をした。7月に自主退職した。
女性を盗撮した県迷惑行為防止条例違反と児童ポルノ動画所持も発覚し、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪でも起訴された。
市によると、情報端末は住民基本台帳などを管理しており担当課の職員以外の使用は禁止。
同被告は臨時職員時代に同課で勤務し、この時に不正入手した可能性がある。知念永一郎市総務部長は「不正入手は非常に遺憾だ」と陳謝した。
公判はこの日で結審。検察側は懲役2年6月を求刑した。弁護側は執行猶予を求めた。判決は来年1月15日に言い渡される。
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