宣言前倒し解除「もろ手挙げて賛成言えず」日本医師会中川会長
3月7日が期限の緊急事態宣言をめぐり、一部の地域で前倒しして解除が検討されていることについて、日本医師会の中川会長は「国民に誤ったメッセージを送る危険性があり、もろ手を挙げて賛成とは言えない」と述べ、政府に慎重な対応を求めました。
日本医師会の中川会長は、25日の記者会見で「新規感染者数の減少のスピードも鈍化し、下げ止まりの兆候もある。緊急事態宣言の前倒し解除は、国民に『もう大丈夫だ』という誤ったメッセージを送る危険性がある」と指摘しました。
そのうえで「第4波が襲来しないレベルまで、徹底的に感染者数を抑え込み、しっかりと収束への道筋をつけることが、国民の命と健康を守り、正常な社会経済活動に戻るために最も重要だ。前倒しの解除は、もろ手を挙げて賛成とは言えない」と述べ、政府に慎重な対応を求めました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210225/k10012885461000.html 関連
「医師会」が緊急事態宣言の延長にこだわる本当の理由 民間病院に患者が溢れてくることを懸念
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「日本医師会は開業医と個人病院の団体です。しかし、日本で新型コロナ患者を受け入れているのは、病院全体の約2割にすぎない公的医療機関が中心で、開業医や個人病院ではなかなか患者の受け入れが進みません。
医師会は彼らの利害にもとづいて動きます。コロナ患者を受け入れ、一般患者の足が遠のいたり、職員に感染者が出たりすれば、経営悪化にもつながりかねません。
本音ではコロナ患者を受け入れたくない、しわ寄せを受けたくない、と考えているのではないかと疑う人も多いです。しかし、この有事に、中立とは言いがたい病院の経営者の“代表”の意見を報道していいものでしょうか」
だが、いまのところ、事は医師会の思惑通りに進み、後述するが、ワクチン接種とからんで、彼らの発言力はさらに増している。一方で、医師会が拒む「しわ寄せ」は、ひとえに飲食店や観光産業、文化事業などが受け、ひいては経済全体に及ぼうとしている。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c5ef7874f26b279485fd0b52b7b409fdc43bebd3