ワクチンの効果に影響する可能性がある変異を持つ新型コロナウイルスが、国内で相次いで見つかっていることがわかった。
今回見つかったのは、ウイルス表面のたんぱく質の一部が変わった「E484K」という変異を持つウイルスだ。
国立感染症研究所の分析では、国内で90例以上が確認されていて、「国内での蔓延は中長期的に感染制御上のリスクとなりうる」としている。
E484K変異が注目されるのは、「免疫逃避」と呼ばれる性質があると考えられているからだ。
この変異がないウイルスに感染したり、既存のワクチンを接種したりして得た免疫の効果の一部が、
E484K変異をもつウイルスに対しては十分に効かない可能性が複数の実験で指摘されている。
英製薬大手アストラゼネカなどのワクチンについては、E484K変異がある南アフリカの変異株に対し、
「軽〜中度の症状を予防する効果が限定的」とする中間的な分析結果を、ワクチンを共同開発したオックスフォード大が発表。
南アフリカ政府は接種開始を見合わせた。
以下略
https://www.asahi.com/articles/ASP2L66QCP2KULBJ01H.html
