中国船220隻が集結、8つ目の人工島を建設か?
3/25(木) 12:01
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JBpress
中国船220隻が集結、8つ目の人工島を建設か?
フィリピン政府は、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)内の環礁周辺海域に中国船220隻が集結している状況を国際社会に向けて発表し、ロレンザーナ国防相が中国側にただちに撤退するよう求めた。
フィリピン当局によると、蝟集(いしゅう)している中国船は漁業活動などは行っておらず、船の特徴などから明らかに武装海上民兵の船であるという。
■ 各国が領有権を主張するユニオン堆
多数の中国海上民兵船が集結しているのは、南シナ海・南沙諸島を形成するユニオン堆(たい)と呼ばれている環礁群の中で最も大きい環礁(満潮時は水没する暗礁)のウィットサン礁である。この環礁はフィリピン沿岸から200海里以内に位置しており、フィリピン政府によるとフィリピンの排他的経済水域内ということになる。
しかし、ウィットサン礁をはじめとするユニオン堆に対しては、フィリピン、中国、ベトナム、台湾がそれぞれ領有権を主張している。
ユニオン堆はたしかにフィリピン沿岸海域から200海里内に位置しているため、フィリピン政府は自国の排他的経済水域に位置していると主張している。だが、フィリピンはユニオン堆を形成している環礁を1つも実効支配していない。
一方、ベトナムはユニオン堆内のシンコウ島、コリンズ礁、ランズダウン礁、そしてグリアソン礁に小規模な守備隊を派遣したり定期的にパトロールすることによって実効支配態勢を維持している。
また、中国はジョンソンサウス礁(赤瓜礁)、ヒューズ礁(東門礁)そしてウィットサン礁(牛軛礁)を実効支配している。ウィットサン礁に対しては、漁船群や巡視船が頻繁に姿を見せることによる実効支配であるが、ジョンソンサウス礁とヒューズ礁に対する実効支配は、本コラムでも繰り返し指摘しているとおり、人工島の建設による「誰の目にも明らかな形」での強力な実効支配態勢を確立している。
■ ジョンソンサウス礁で中国、ベトナムが軍事衝突
かつてユニオン堆の領有権紛争によって、ベトナム海軍と中国海軍は軍事衝突まで引き起こしたことがある。
以下ソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ab8a0c61fb2dfb43e115d93dd6815d1828b5aee