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日産セレナが2022年秋頃にフルモデルチェンジを受ける見込みである。
https://car-research.jp/serena/serena-16.html
国内ミドルクラスミニバンのセグメントでは、トヨタ・ノア/ヴォクシーが2021年後半に、さらにホンダ・ステップワゴンも2022年頃のフルモデルチェンジが計画されており、販売競争の激化が予想される。
フルモデルチェンジで6代目となる次期セレナに期待されるのは、e-POWERの性能アップである。
現行型セレナで採用されてきたe-POWERは、先代型ノートと同型のHR12DE エンジンと、EM57 モーターによるものである。
これはセレナの車体重量でも適合するようにモーター出力のアップ、オイルクーラーの追加、パワーモジュールの強化、リチウムイオンバッテリーの増量などといった改良が施されている。
それでも、多人数乗車での高速走行で、長い上り坂が続くといったような不利な条件が重なれば、ドライバーに出力不足を感じさせる場面もあった。
そして日産は、2020年末にノートをフルモデルチェンジさせたが、これよりe-POWERは第2世代に切り替わった。
加速性能、静粛性能、インバーターの小型軽量化などといった部分でも進化を遂げ、なかでも4WDモデルのリアモーターについては本格的な出力仕様へとパワーアップを果たした。
これは次期セレナe-POWERに4WDモデルが設定されることを確信させるのに十分であった。
他のパワートレインタイプについてはどうなるのか。
現行型セレナはe-POWER以外にも、スマートシンプルハイブリッドのMR20DD-SM24型、コンベンショナルガソリンエンジンのMR20DD型が用意されている。
低価格グレードだけでなく福祉車両の存続も考えると、MR20DD-SM24型はフルモデルチェンジ後も一部グレードで残される可能性がある。
ノートはe-POWER専用車となったが、セレナは簡単にはそのようにできない事情もあるようだ。(続きあり)
(写真は現行型セレナ)
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