【モスクワ＝工藤武人】ロシアが、プーチン大統領の号令で、新型コロナウイルスの国産ワクチンを接種する機会を外国人に提供するツアーの整備を急いでいる。
ノルウェーなど外国の旅行会社が先行しているが、ロシア政府主導のワクチンツアーを打ち出し、外貨獲得につなげる狙いもあるようだ。
プーチン氏は今月上旬、露西部サンクトペテルブルクでの国際経済会議で演説し、「様々な国から、ワクチン接種を目的にロシアに渡航する動きが広がっている」と指摘した。
外国企業に先を越されている実態を踏まえ、ワクチンツアーの実現に向けた分析を今月中にまとめるよう、政府に指示したことも明かした。
ノルウェーの旅行会社は、ロシアに２２日間滞在してワクチンを接種するツアーを約３０００ユーロ（約４０万円）で販売しているという。
露極東ハバロフスク地方の知事は７日、日本人向けツアーの準備を進めていることを明らかにした。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210612-OYT1T50241/
