医薬品製造工場からガス流出…人体に害か 富山・上市町
2021年7月19日 月曜 午後9:15 富山テレビ
19日、上市町にある医薬品などの製造工場から、人体に害を及ぼす可能性のあるガスが流出していて、警察などが付近の住民に注意を呼び掛けています。
上市警察署と上市消防署によりますと、19日午前10時ごろから上市町郷柿沢の医薬品などを製造する富士化学工業の工場からガスが流出しているということです。
このガスは、人体に影響を及ぼす可能性がある無水硫酸とみられ、警察と消防は工場周辺の地域に近づくことは控えるとともに、住民に外出を控えるよう呼びかけています。
上市町によりますと、ガスはタンクローリーから工場の設備へ無水硫酸を送り込む際に漏れ出たということで、大量に吸い込んだ場合にせき込む可能性があるということです。
消防によりますと、19日午後8時現在、被害の情報や体調不良で救急搬送された人はいないということです。
https://www.fnn.jp/articles/-/212891 http://hipotech.co.jp/plant/product012/product1/index2.php >■発煙硫酸ミスト
>化学工場において、硫酸ミスト化した白煙は近接している設備の腐食、周辺作業環境の悪化などの問題を引き起こしているケースが多々あります。
>特に発煙硫酸貯蔵タンクを備えている化学工場においては、製品の積込時、あるいは受入時にタンクのベント口より白煙(硫酸ミスト)が多量に発生します。
>これは発煙硫酸のSO3ガスは常温での分圧が高く、大気中の水分と接触すると激しく反応して、瞬時に硫酸ミスト化するのが原因です。