【北京=三塚聖平】中国外務省は9日までに、中国当局による香港への統制強化を受けてバイデン米大統領が
米国に住んでいる香港人の滞在延長を一時的に容認すると表明したことに対し、「香港や中国内政への乱暴な
干渉だ」と反発する報道官談話を発表した。
中国外務省は8日付の談話で、バイデン政権が批判する香港国家安全維持法(国安法)について
「香港の安全と安定を回復させるために制定、実施した」と主張。米側の措置について「香港の繁栄と安定を
破壊し、中国の発展を押さえ込むのが本当の目的だ」と批判した。
米側に対して香港や中国の内政への干渉を止めるよう求めた上で、「さもなくば持ち上げた石で自分の足を打ち、
米国の香港での利益を深刻に損なうことになる」と牽制(けんせい)した。
バイデン氏は5日、米国に住む香港人で、香港に戻った後の中国政府や香港当局による弾圧を
懸念している人々について、米国での滞在延長を一時的に容認すると発表した。
https://www.sankei.com/article/20210809-WQKLTGGHHBMLZLBIIT2GMVSWBI/