集英社の「少年ジャンプ+」編集部(以下、ジャンプ+)は新サービス、漫画ネーム制作のWebサービス「World Maker」β版を提供する。企画・制作はカヤック(神奈川県鎌倉市)。
本サービスは絵が描けなくても、頭の中にある物語をビジュアル化できるスマートフォン専用の無料Webサービス。まず9月8日から抽選で500人のユーザーにクローズドβ版を提供し、9月22日に誰でも利用できるオープンβ版を公開する。実際に体験したユーザーの声を取り入れ、より良いサービスへの改良を目指す。またβ版のリリースを記念して、「World Maker ネーム大賞」を開催するという。
《World Maker ネーム大賞》
《使用例》
■「World Maker」の詳細
《利用方法》
本サービスでは4つのステップで頭の中にある物語をビジュアル化し、漫画のネームをスマホで作り公開できるようにした。ネームの手本を見ながら漫画を制作できるため、基礎的な漫画文法を学ぶことも可能にしている。
コマ割りのテンプレートや、背景、キャラクターの顔、体の向き、オノマトペ、さらに「いらすとや」など約60万点の素材を用意した。スマホにある個人の写真をアップロード可能としている。脚本を書いてコマ割りを決め、これらの素材を自由に組み合わせて装飾することで、漫画ネームを完成できるよう設計した。
《素材》
■漫画ネーム例1
■漫画ネーム例2
本サービスの考案者である「ジャンプ+」副編集長の林士平氏は、「数年前から、”漫画を作る人を増やすにはどうすればいいのか”と考えていました。そして2018年6月に『ジャンプ+』編集部へ異動したことをきっかけに、『漫画を作る人を増やす』ということをWebサービスで解決できないかと考え、本サービスを制作しました。集英社としては、面白いネームがあって面白い作品があれば、ちゃんとした連載として始めることをサポートできる環境が整っているので、新しい才能に出会えたら多くの人に届く発表の場を提供していきたいと考えています」とコメントした。
集英社「少年ジャンプ+」編集部、漫画ネーム制作のWebサービスを提供開始 特徴は?
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