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<前略>
だからといって国益主義だけで動かないのがアメリカだ。
国益主義という大きな流れの中にも、時に自分が信じるものを貫き通そうとする動きがあることに時折、ハッとさせられる。
その一つが完全なボランティアによる、しかも元特殊部隊が有志となった秘密の救出作戦だ。
アメリカのABCテレビは8月27日、アメリカ軍特殊部隊の元隊員たちが独自にカブール市内でアフガン人協力者とその家族たちの救出作戦を展開したことを報じている。
「パイナップル急行」と名付けられた救出作戦は、一緒に戦った仲間であるアフガン国軍の特殊部隊員とその家族を国外退避させようというものだった。
かつてアメリカ軍特殊部隊とともにタリバン掃討に当たった彼らは、いまやタリバン側の標的になっていたからだ。
アメリカ軍はカブール国際空港外での救出活動は公式には許されていないため、米陸軍グリーンベレー、米海軍SEALS、CIA特殊工作員、海外援助要員をかつて務めた元隊員、元職員たちの有志が、そのルールには縛られず独自に空港外で救出活動をおこなったというから驚きだ。
元特殊部隊員とはいえ、立場はただの私人である。
ただ、数百万ドルの資金を持っている、と報じられており、相当の資金力を誇る組織か個人がバックにいることがうかがえる。
アメリカの軍事専門紙Military Timesには、元特殊部隊員が経営する、いくつかの民間軍事会社が協力していたことが記されている。
その一つにフロリダ州タンパのQuiet Professional社がある。
衛星画像の分析、データ解析などのインテリジェンスサービスを提供しているほか、ダークウェブから裏情報を引き出すことを得意とする。
同社はさらにScion Analyticsというソフトウェア会社を傘下に収めていて、同社が持つAIを活用した言語分析、データ解析が、タリバンの動向やテロのリスクの把握に活用された模様だ。
また、脱出者の個人情報の入力、ビザ書類の申請、必要書類の作成といった行政手続きまでも、このチームと、それを支援するネットワークが担ったという。
脱出者を空港まで無事に連れて来られたとしても、ビザの必要書類が整っていなければ輸送機に乗ることはできないからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/825bf23a334676ef7076284c6bb289df84278f44
続く