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「石破氏と組んだことがすべて」河野氏1回目でまさかの2位「完敗だ」
9/30(木) 10:01
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西日本新聞
河野太郎行政改革担当相は、国民人気を背景に決選投票を経ずに1回目の投票で勝ち抜くシナリオを描いたが、頼みの地方票でさえ過半数に届かなかった。議員票も岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相の後塵(こうじん)を拝し、まさかの3位。自ら提起した政策や発言の危うさが目立ち、遠心力を強める結果になった。陣営からは「完敗だ」との声が漏れた。
「私の力不足以外の何物でもありません」。29日午後、会場となった都内のホテルで報道陣の取材に応じた河野氏は淡々と語った。
報道各社の世論調査で「次の首相にふさわしい人」の首位を独走した河野氏。知名度が高い石破茂元幹事長や小泉進次郎環境相とタッグを組んで地方票で他候補を圧倒し、衆院選を間近に控えた議員心理に影響を与えて1回目で雌雄を決する戦略を描いた。
だが、実際は地方票は169票と4割強を固めるにとどまり、議員票では岸田氏だけでなく、高市氏にも大きく離された。直前の総決起大会には90人超の議員が出席したにもかかわらず獲得できた議員票は86票。その結果、岸田氏に1票差の2位で決選投票となる大誤算を招いた。
敗因について河野氏が所属する麻生派議員は、最大派閥の細田派に影響力を持つ安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相と不仲の「石破氏と組んだことがすべて」と話す。議員票の「切り崩し」が加速し、想定外の支持離れを招いた。小泉氏は「国民から分からない議員の動き、いろんなものがあった」と話す。
河野氏自身の失策も大きい。大幅な消費増税が想定される年金制度改革の提唱や、党の部会の議論を「ぎゃーぎゃーやっている」とやゆしたことで「河野氏の政策や発言は危なっかしい」と批判を浴びた。支援した石破派幹部は「空中戦ばかりやっている感じで議員票の詰めが甘い」と陣営を批判した。
とはいえ、新型コロナウイルス禍で衆院選と来夏の参院選を迎える次期政権が、難しいかじ取りを迫られるのは間違いない。政権が行き詰まれば、国民人気が高い河野氏待望論が高まる可能性がある。
「麻生さんからすれば岸田がこければ次は河野というカードを確実に持っている。河野は次に備えておけばいいんだ」。麻生氏周辺はそう語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/62206e72457e236b5f22100af0ec12b81ceab71d