
過去最悪の感染 モスクワで部分的ロックダウン導入 観光地に旅行客殺到の懸念も
新たな感染者が初めて4万人を超え過去最悪の感染状況となっているロシア。首都モスクワでは、きょうから部分的なロックダウンに踏み切りました。
記者
「ちょうど今、通勤時間帯になるんですけれども、人通りはまばらとなっています。車の通りもふだんに比べて非常に少なくなっています。こちらの大型商業施設も、中のスーパーマーケットを除き、完全閉店となっています」
ひと気のなくなったモスクワ市内。きょうから企業や学校が休みとなり、食料品店や薬局を除き全ての店が営業停止となっています。
飲食店は店内での営業はできず、テイクアウトか配達のみ。劇場や博物館への入場はワクチンを接種した人などに限定され、人数も制限されます。
モスクワ市民
「制限は必要かもしれませんが、1週間ちょっとの制限で効果あるのでしょうか」
モスクワで、こうした厳しい制限が導入されるのは去年6月のロックダウン以来です。さきほど発表されたロシアの新たな感染者は4万96人、死者の数は1159人と、ともに過去最多を更新しています。
深刻なのがワクチン接種率の低迷です。国産ワクチンへの根強い不信感から、接種を終えた人の割合はおよそ33%とヨーロッパや日本を大きく下回っています。
モスクワ市民
「政府を信用していません。これがロシア人のメンタリティなんです」
一方・・・
ロシアメディア「RBC」
「観光地のソチに旅行客が殺到か」
今回、移動には制限がないことから観光地へ向かう人たちが続出。地元からは感染拡大を懸念する声も出ています。
こうした中、営業停止を求められているモスクワ市内の店は・・・
土産店 店長
「私たちは非常につらい立場なのに、電車やバスは動いているし、スーパーも営業している。劇場ではコンサートも行われ、これは合理的なのでしょうか。これで感染が防げますか」
制限は来月7日まで続く予定で、感染拡大が収まらなければ期間を延長することもあるとしています。
過去最悪の感染 モスクワで部分的ロックダウン導入 観光地に旅行客殺到の懸念も
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4392842.html