JR千葉駅に挑戦、京成「千葉中央新駅ビル」の秘策 街に足りないピース埋め、人の流れを取り戻せ
11/1(月) 6:31
千葉中央駅の東口の真上には京成のフラッグシップホテル「京成ホテルミラマーレ」がそびえ立つ。駅直結の映画館「京成ローザ10」もあり、千葉中央駅には「中央」を冠するにふさわしい大規模駅の風格が感じられる。
一方、2020年度の1日平均乗降人員は1万5296人で京成全69駅中23位。京成の駅では中規模程度の位置づけだ。東京寄りの京成津田沼との間は日中ほぼ10分おきに電車が走るが、逆方向となるちはら台との間はほぼ20分おきと半減する。
■千葉中央に再びにぎわいを
そんな千葉中央駅の西口に10月29日、新たな駅ビルが開業した。京成千葉中央ビル。地上8階建てで、1階は京成グループのスーパーおよびマクドナルドなどのファストフード店、2階には100円ショップの「ダイソー」が入居する。3階には室内ゴルフ場やシェアオフィスが入居するほか、医療モールも開業予定。4〜6階はオフィスで100%成約済み。7〜8階はホテルミラマーレの別館が入居する。
もともとは1967年にオープンした4階建てのビルだったが、3〜4階にあったボーリング場が1974年に閉鎖しその後は空きスペースとなっていた。1〜2階しか利用されていなかったことに加え、築50年あまりが経過し老朽化していたことから、建て替えて高度利用することになった。総事業費は約50億円だ。
(中略)
千葉中央をモデルに動き出す街づくり
スーパーとシェアオフィスが入居することで、千葉中央駅周辺の生活インフラが整うことは間違いないが、それだけではない。千葉中央駅と京成千葉駅・JR千葉駅との間は高架下のショッピング街でつながっているが、経営主体は区間によって異なる。千葉中央寄りのショッピング街「Mio(ミーオ)」は京成グループが運営している。
これまで千葉中央エリアの居住者がJR千葉駅寄りのショッピングストリートで買い物するというケースも多く見られた。しかし、スーパーや100円ショップが開業すれば、すぐ近くにあるミーオで買い物をする人が増えるかもしれない。JR千葉駅から千葉中央駅への回帰が期待できるのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1555dc9aa343a91ba289fe7d1b7558db26595076