クルーズコントロールで運転中に動画視聴…2人死亡事故、初公判で起訴事実認める
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6764c837600ee82d608d984cbc6b831214432eb
群馬県伊勢崎市の北関東自動車道で昨年12月に乗用車がガードレールに衝突して4人が死傷した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた元建設会社社長の男(54)(栃木県真岡市)の初公判が24日、前橋地裁(水上周裁判長)であり、被告は起訴事実を認めた。
起訴状では、被告は昨年12月13日午前3時50分頃、伊勢崎インターチェンジ(IC)付近の追い越し車線を乗用車で運転中、タブレット端末の操作に気を取られ、走行車線を走っていた群馬県桐生市相生町、縫製業三田昌子さん(当時64歳)の車の前へ漫然と進入。避けようとした三田さんの車を同IC分岐点のガードレールに衝突させ、三田さんと同市川内町、会社役員岡部喜代美さん(当時56歳)を死亡させ、2人に重軽傷を負わせたとされる。
検察側は冒頭陳述などで、被告は当時、車速や車間距離を一定に保つ「クルーズコントロール」の機能を使って時速100〜108キロで運転していたと指摘。ダッシュボードに置いていた端末で動画を見ており、操作で三田さんの車に気づかなかったと主張した。
8月に保釈決定された被告は、黒スーツ姿で出廷し、傍聴席の遺族に向かって「申し訳ありませんでした」と頭を下げた。