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新型コロナ、東京の感染者は1月中に1万人超か 都モニタリング会議
新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議が13日、開かれ、4段階の警戒度を上から2番目の「感染が拡大している」に引き上げた。専門家は「急速に感染が広がり就業制限によって社会活動の停止を余儀なくされる可能性がある」と危機感を示した。一方、重症者は横ばいで新たに人工心肺装置を導入した患者もおらず、医療体制は余裕がある状況だと示された。
会議では、7人の専門家が示した今後の感染者数の予測を紹介した。会食制限の有無やワクチンの3回目接種の状況など条件が異なるとはいえ「3月3日に最大40万人」「2月下旬に20万人」とするものから、「3月上旬ごろに5千人」「3月末ごろ4200人」との推計まで見事にバラバラだったが、都は「1月中におおむね1万人を超える可能性が高い」と結論付けた。
7日間平均の新規感染者数は12日時点で1136人。前週5日時点の135人から8倍超に増えた。このままのペースで感染者が増えると、20日には9576人と「危機的な感染状況」(専門家)になるという。ただ、重症者は4人で、前週の3人から微増にとどまる。医療提供体制の警戒度は、下から2番目の「体制強化の準備が必要な状況」に据え置いた。
また、4日〜10日の新規感染者のうち、8割超がオミクロン株とする推計値も公表した。13日時点ではさらに増加しているとみられ、都内ではすでにオミクロン株の感染が主体になっていることが明らかになった。
https://www.sankei.com/article/20220113-3A2TT5URQBOQLMPB4XQC5NRLXA/