https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220304002471.html 91歳ゴルバチョフ氏「早急な平和交渉を」 ウクライナ危機への視座
ロシアのウクライナ侵攻を受け、モスクワのゴルバチョフ財団が2月26日、
一刻も早い戦闘停止と和平交渉開始を呼びかける声明を出した。
元ソ連大統領で財団総裁のミハイル・ゴルバチョフ氏(91)は約30年前、
米ソ冷戦を終結に導き、ノーベル平和賞を受賞した。ロシアの侵攻という事態にまで陥った
ウクライナの問題を彼はこれまでどうとらえていたのか。自叙伝からたどってみたい。
まず、財団が出した声明の全文は次の通りだ。
「相互の尊重」「双方の利益」
「2月24日に始まったウクライナでのロシアの軍事作戦に関連し、一刻も早い戦闘行為の停止と
早急な平和交渉の開始が必要だと我々は表明する。世界には人間の命より大切なものはなく、あるはずもない。
相互の尊重と、双方の利益の考慮に基づいた交渉と対話のみが、
最も深刻な対立や問題を解決できる唯一の方法だ。
我々は、交渉プロセスの再開に向けたあらゆる努力を支持する」
注目されるのは、「相互の尊重」と「双方の利益」という表現だ。
https://www.asahi.com/articles/ASQ346679Q33PLZU006.html