
米ホワイトハウスは23日、東部デラウェア州のバイデン大統領の自宅で20日に行われた司法省の捜索に関して、
バイデン氏の弁護士側が「自発的に捜索を提案した」と明らかにした。捜索は任意捜査の一環で6件の機密文書が新たに
発見された。機密持ち出しへの批判が与党・民主党にも広がる中、バイデン氏側は捜査への協力姿勢をアピールし、
批判をかわそうと躍起になっている。
ホワイトハウス法律顧問室のサムス報道官によると、バイデン氏の弁護士は11~12日に自宅のガレージに隣接する部屋から
機密文書が見つかったことを受けて、司法省に対して自宅の全面的な捜索を受け入れると申し出た。司法省は、事前に
捜索を公表しないことなどを条件に、20日に約13時間の捜索を実施した。捜索は任意捜査の一環で、司法省はバイデン氏の
上院議員や副大統領時代の機密文書を押収した。
サムス報道官は「自発的、積極的に自宅への司法当局のアクセスを提案した」と強調した。
機密文書の外部持ち出しを巡っては、野党・共和党だけでなく、与党・民主党からも「全く受け入れられない。
起きてはならないことだ」(上院党ナンバー2のダービン院内幹事)、「大いに後悔すべきだ。仮にスタッフが
持ち出したのだとしても、責任は(バイデン氏)本人に帰するものだ」(マンチン上院議員)と批判が上がっている。
【ワシントン秋山信一】
https://news.yahoo.co.jp/articles/eef0e820d12139884d508c0cb14349aba3a77226