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Metaでソフトウェアエンジニアとして働くシモン・ベレンス氏が、「アシスタントを雇って1日16時間にわたって自身の活動を監視してもらう生活を1カ月続けたところ、生産性が3倍に向上した」と報告しています。
I Hired 5 People to Sit Behind Me and Make Me Productive for a Month ? Simon Berens
https://simonberens.me/blog/i-hired-5-people
ベレンス氏はこれまでさまざまな方法で生産性を上げるための試みを行ってきました。独自ツールを開発するなどもしてきたそうですが、それでも生産性は20%ほどしか上げることができなかったとのこと。さまざまな取り組みを行ってきたため、「もはや自分の努力なしで生産性を向上させたいと思っていた」とベレンス氏は語っています。そこで、ベレンス氏は自身の後ろに座って作業を監視するアシスタントを雇い、自身を監視させることで「昼寝したりウェブサーフィンしたりする無駄な時間を減らす」効果を期待しました。
雇用したアシスタントは、シフト制でベレンス氏の活動を1日16時間週7日にわたり監視しています。ベレンス氏の作業環境は以下の通りで、デスクの後ろに用意された机で常に1人のアシスタントがベレンス氏の活動を監視しました。
アシスタントに自身の作業を監視させる実験の初日、ベレンス氏が最初に感じたのは「仕事場とトイレが近くにあるためトイレに行くのが少し不快に感じた」という感想だったそうです。それを除けば初日は間違いなく成功だったそうで、アシスタントには食事の準備なども頼んだとのこと。しかし、シフト初日にベレンス氏がデートに出かけたところ仕事場兼自宅で待機するよう依頼していたアシスタントが帰ってしまうという事件も発生したそうです。他にも、ベレンス氏の監視を担当しているアシスタントがひっそりとポルノを見ていたことが明らかになるなど、さまざまなアクシデントが発生した模様。
ベレンス氏は実験中は活動が生産的になった実感はなかったものの、振り返ってみると以前は丸1週間かかっていたタスクが1日で完了しているなど、生産性の向上を実感できる成果があったと語っています。