「お尻です」
――そのときのあいつの体勢ってわかりますか?
「肩幅くらいに(足を)開いて、ちょっとしゃがんで、スリスリしていました。後ろにいました」
――どうしてちんちんをお尻にスリスリしているとわかったんですか?
「なんか大きいし、なんか感覚が気持ち悪かったし、ちょっとチラッと後ろ向いたら、その位置くらいにちんちんがあったからです」
――ちんちんスリスリされてるってわかって、あなたはどうしましたか?
「怖いと思って、ちょっと前に逃げようとしたけど『ちょっとちょっと』みたいなことをあいつが言って、馬座りに戻されました。腰を掴んで、前に行っていたときに、なんか腰を掴んで後ろに引いた、みたいな。馬座りに戻した、みたいな」
A子さんは恐怖のあまり言葉を失った。
――スリスリしているときに、あいつは何か言っていましたか?
「『あー』とか『うー』とか、なんかそういうことを言っていました」
A子さんは後の弁護側の尋問で、この発言の捉え方を次のように吐露している。
「なんか言いたくないけど『きもちいい』みたいな。例えば、温泉入ったときみたいな気持ちいい系の『あー』でした」
検察官の尋問に対し、彼女は被害に気付いたときの心境を次のように明かした。
「考えてみたら『これはやられてるんだ』『本当なんだ』ということで(母に)話しました。お母さんは、すぐに『そこはもうやめよう』と言って、私のことを守ってくれました」