
北朝鮮の崔善姫(チェソニ)第1外務次官は8月31日、ポンペオ米国務長官が27日に北朝鮮について「ならず者の振る舞い」などと発言したことに反発、「米国との対話に対する我々の期待は消えつつある。
我々がこれまでの全ての措置を再検討せざるを得ない状況へと後押ししている」と批判した。国営朝鮮中央通信が談話を伝えた。
崔氏はポンペオ氏の「ならず者の振る舞いは看過できない」との発言を取り上げ、「度を越えており、予定されている朝米実務者協議の開催をさらに困難にした」と述べた。
非核化交渉を巡っては、米朝両首脳が6月30日に板門店で会談した際に実務者協議の再開で合意したものの、北朝鮮は8月に開かれた米韓合同軍事演習に激しく反発。演習が20日に終了したことで実務者協議が再開されるか注目されていた。
しかし、李容浩(リヨンホ)外相が23日、対北朝鮮制裁を維持するとしたポンペオ氏の発言を取り上げ、「我々は対話にも、対決にも準備ができている」と批判する談話を出していた。【ソウル渋江千春】
https://mainichi.jp/articles/20190831/k00/00m/030/207000c