即レスでなく、レスを置いていって長期間ロールを続けて行く為の場所です。
※利用する上での注意
・紛らわしくないように名前やトリを推奨、レスアンカーもつけて下さい。
・複数のペアが同居している為、くれぐれもアンカーミスなどないよう気を付けて下さい。
※前スレ
置きでレスする人のためのスレinスレHエロ会話板
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/sureh/1290070518/
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置きでレスする人のためのスレinスレHエロ会話板
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/sureh/1290070518/
(顔を背けられると、余計に加虐心に火がついて、覆いかぶさるように近づき)
あの頃みたいにしたいの?
じゃあ、あの頃みたいに私の言うことちゃんと聞かなきゃだめでしょう?
いつから優くんは私の言うことに逆らうような子になっちゃったのかなあ?
(顎を掴むようにして、顔を元の向きに戻すと猫なで声でたずねながらも冷たい目で見下ろす)
先生になるんだからって言ったよね?
生徒を躾けて指導するのも先生の役目だと思うの。
だから、まずは優くんから躾けてあげるw
(言いながら無理矢理に二本の指を口の中に突っ込むと、指の腹で舌を撫でたり摘んだりして)
ふふwかわいいw
ほら、優くんの赤い舌と唇が濡れててすごくやらしいよ?
(唾液が指に絡み、優くんの唇を濡らすのを楽しそうに眺める)
年上の人に気に入られるためには、こういう従順な姿を見せるのは効果的だと思うなあ。
で、言われたことはちゃんとすること。
そうしたら、優くんのお願いだって聞いてもらえるかもしれないし。
(更にもう一本指を増やすと口内を弄ぶように動かしてから、ゆっくり引き抜く)
(透明な糸が伸び、濡れた指先を優くんの頬で拭うと)
あーあ。こんなに濡れちゃった。
優くんがちゃんと自分から舐めてたらこんなたくさん咥えさせられなかったのにね。
だから、年上の言うことは聞いておくものなんだよ?
(耳元で意地悪に囁くと、かぷっと耳たぶを甘めに噛む)
(体を起こして膝の上へ戻り、優くんのズボン越しに膨らみへ手を添えると)
優くんくらいの年齢の子が好きなことしてあげる予定だったのに残念だねー。
自分でするのとは違う気持ちよさ味わえるチャンスだったのに。
でもー…先生って優しいから、してほしいことを具体的に言いながらお願いできたら聞いてあげるかもしれないよ?
(布地ごと優しく扱くようにしながら、普段なら勝てない男の人を制圧する感覚に楽しさを覚えて、誘うような言葉を投げる)
【チャンスあげたw存分にかわいくおねだりしていいですよ?w
そっかあ。罠でもいいから行けるとこまで虐めてみるねw罠じゃないかもしれないし。
読みにくくないならよかったですw
では、かわいい優くんの反応のんびり待ってますw】
(仙奈がこちらを圧迫するように体を寄せてきたので慌ててたじろぎ)
そうじゃないって!あの頃みたいに無邪気に話でもしようってこと
(ベッドに両肘をついて体を後ろに反らしながら)
仙奈さんが変だからそれを治そうとしてるだけで逆らってなんかないじゃん
(間近で見下されていると気持ちがどんどん怯んでしまい)
なにわけ分かんないこと言ってるの?指導ならもっとちゃんとしてくれないと
(伸ばてくる仙奈の指先に目は奪われポカンとしたまま口の中に入れられると)
ぬぁっ…ぬぁんてことぅを…
(舌を触られて呂律が回らなくなりながらも)
んっ…んぐっ…やっ…やめっ…
(なんとか抵抗しようとするけど弱点を掴まれたように舌を弄られるにつれて気持ちは萎えていき)
(唇からだらしなく唾液が垂れているのを分かっていながらもされるがままで目は虚ろになり)
(ぼーっと仙奈の顔を見つめたまま口の中から指を抜かれる事でようやく我に帰り)
いいよ、俺は仙奈さんに気に入られたくなんてないし。それにお願いだってないから
(顔を横に背けると目を下に落としてベッドの上を眺めながら黙り込み)
良いことって仙奈さんがしたかっただけじゃないの?
(そしてほんの小さな声で呟くと突然耳を優しく噛まれ驚いて目を見開いてから)
ほらっ、やっぱり…。仙奈さん、本当に痴漢されておかしくなっちゃったんじゃないの?
俺の知ってる仙奈さんはこんな人じゃなかったよ…
やめてって、仙奈さん!俺だって男だけどこんな形で仙奈さんとこんなことはしたくないから
(このままだと欲望のままに動かされてしまいそうなのでそれをなんとか食い止めようと必死に叫んでから)
俺、ずっと仙奈さんのこと憧れのお姉さんと思って好きだったんだよ
だから…だからその夢をこれ以上壊さないでくれよ
(ズボンの下ですでに硬く膨らんでいるのは分かっていながらもその誘惑を断ち切ろうと言葉を振り絞る)
【チャンスありがとう。でももっと違うチャンスがよかったからこれは辞退しとくw
さあどうする?今度は仙奈のチャンスかもねw
うんうん。すごく読みやすいから続き楽しみにしてるねw
これでもよかった?俺もかわいい仙奈の反応を待ってるんだけどなぁw】
(頑なに拒みつづける優くんの態度と言葉に少しずつ冷静になると、自分の行為が恥ずかしくなって)
(触れていた手を離し、膝の上から降りると)
……ごめんなさい。
ちょっと悪戯しすぎたよね。
でも、こんなに嫌がるとは思ってなかったんだもん。
こんな感じの好きな人もいるって聞いたことあるし…優くん昔から私が悪戯しても着いてきてたから嫌いじゃないのかなあって。
(優くんの顔を見れないまま言い訳を並べる)
待ってね。今、外すから。
(再び近付くと腕のストールを解いて、たたみなおし)
(それを両手で握りしめ赤くなった顔を隠すようにしながら、不安げな瞳で見つめ小さく口を開く)
ごめんね…もうしないから、許してくれる?
今日の私、変だったかも。
慣れないことばっかりで緊張してたみたい。
だから、その……つまりね?
…今日のことは内緒にしてほしいのっ。
(視線を少し彷徨わせてから、意を決してお願いすると同時に頭を下げ)
(きゅっとストールを握りしめる手に力が入る)
家でのこともそうだけど、電車でのことも……。
まだ実習始まったばっかりだし、ちゃんと単位取らないと卒業とかも影響しちゃうから。
変な噂とか立つと困るの。
(優くんの反応をうかがいながらも、自分の都合を押し付けて)
まだ実習始まったばっかりだし、ちゃんと単位取らないと卒業とかも影響しちゃうから。
変な噂とか立つと困るの。
(優くんの反応をうかがいながらも、自分の都合を押し付けて)
もちろん、ちゃんと実習終わったらお礼もするよ?
今はバイトお休み貰ってるけど、それなりに稼いでるんだからっ!
欲しいゲームとか、服とか?なんでも買ってあげるから!
ね?悪い話じゃないでしょ?
(名案を思いついたように、ぱっと顔を上げると、機嫌を取るような笑顔で提案して)
(優くんの好きそうなことを考えて取引をしようとする)
【全然思ってるかわいい反応じゃなかったですっ!意地悪ー!
立場逆転しちゃうしかないじゃんっ。
こっちでなら勝てると思ってたのに…どんどん逆らえなくなってる気しかしないです。
嫌じゃないですけど…仙奈ばっかドキドキさせられててずるいーw
どこかでやり返すチャンス狙うからねっ!】
(仙奈がようやく離れてくれたことで落ち着きを取り戻し)
ううん。仙奈さんが俺の考えた以上に大人になってたから俺戸惑っちゃって
(申し訳無さそうにうつむいてる仙奈がかわいそうになってきて頭に手を乗せて撫でながら)
嫌がってなんかないよ!俺にとって仙奈さんはずっと憧れのお姉さんだったし、そんな仙奈さんが俺を男として見てくれると思ったらうれしかったんだから…
(仙奈の言われるがままに手を伸ばしてストールがはずされると解放感からか気分がよくなり)
うん。もう2度とこんなことしないって約束してくれるなら許すから
(ストールで顔を隠しながらもこちらを見つめる仙奈ないじらしくて)
うん。分かってるよ。俺が仙奈さんの困ることなんてするわけないじゃんw
(仙奈を安心させるために優しく笑って立ち上がってから仙奈の前にしゃがみ込んで)
うんうん。仙奈さんが大変なの分かってるからそんな事は気にしないで
(甘えるように下から見上げてみるけど仙奈の様子は一向に変わらず頭を下げてお願いしてきたので)
そんな物いらないから。俺は仙奈さんが普通に楽しくしてればそれだけでいいんだから
(さらに下から仙奈の顔を覗き込んでニコッと微笑むと)
それよりもさぁ、心配なのは仙奈さんそんな精神状態で大丈夫かなってこと?
今の仙奈見てるとさっきだって俺がいなかったら今頃痴漢に好きにされてたかもしれないと思うと不安になるよ
(立ち上がって仙奈の肩に軽くぽんと叩いてから)
ほんとにさっきの痴漢平気だった?まさか仙奈さん負けそうになってたなんてことないよね?
(仙奈の全身を改めて見下ろすと魅力的な大人の女性の体になっていることに気づき胸がドキドキしてくる)
【ん?これでも高校生のかわいくてピュア反応だと思ったけどなぁ。俺は仙奈がもっとグイグイ来るかと思って震えてたんだけどw
そう?仙奈がそうしたいのならそれでもいいけどw
ううん。これもまたありだから無理せずにこのままでいいよw
それじゃほとんど進まなかったけどまた次お願いね】
(優しい言葉をかけられると、余計に申し訳ない気持ちになってきて、近付く優くんの顔もちゃんと見れずに気配だけを感じて)
ありがとう。
なんか、本当恥ずかしいとこ見せちゃったね。忘れてねっ。
(しゃがみこまれると自然と視界に優くんの顔が見えて)
精神状態が心配…?
っ!
そんなことないです。一人だったら、ちゃんと捕まえて警察に突き出してるんだから。
(痴漢のことを持ち出されると、顔を赤くし、自分がそんなに弱い女じゃないことを主張する)
(不意に立たれると、優くんの体がより大きく感じて、気圧されないようにストールをきゅっと握りしめ直してから見上げる)
だから、そんなの平気って言ってるのにっ!
あんなの別に…幼稚園児のイタズラのほうがまだ上手なんじゃない?
(強がるような口調になりながらも、行為を思い出してしまって)
(体の奥が少し熱くなるのを感じると、ごまかすように顔を背ける)
って、そのことは内緒って言ったでしょ!もう、話題にするの禁止ー!
(拗ねたことを知らせるように小さく頬をふくらませる)
それより…私、シャワー浴びてくるね。頭冷やしてくるからw
(その場から逃げるように一歩後ろに下がると)
すぐだから、優くんもリビングで待ってて?
(優くんの脇を抜けて、改めてクローゼットへと着替えを取るために向かう)
【あれ?もっと迫ったほうが良かったの?w
どっちか分かんなくなっちゃうんだもん。今からでも再攻撃してほしい?w
優くんが攻めたいならこのまま好きにしてくれたらいいし、そうじゃないならリビングで待っててくださいw
仙奈はどっちになっても楽しいから大丈夫ですw
また時間あるときに書いてくれるの待ってるねっ。】
スマホ版
https://plicy.net/gamespplay/120977
PC版
https://plicy.net/gameplay/120977
利用させていただきます
貞昌さんへ
いくつか書き出してみましたので、もしレス返しやすいのがあったら続けてください
どれもいまいちだったら…
貞昌さんが書き出してくれていいもん
(長すぎてエラー出たので次に貼ります。ぜんぶまとめたからたぶん見にくい)
ぜんぶまとめたのはまだ長文だったので分けます
@
なんでやろ
舞衣がもうちょっとオトナやったら…もうちょっといろんな事がうまくいくんやろか
でも…そんな一足飛びにオトナになんかなれへん
こんな家もういややわっ
そう叫んでスマホだけ持って飛び出してきたけど
「今…テスト週間やんな」
友だちの邪魔するわけにも行かへんし
「はぁ…なんでせめて財布ももってこんねん。あたしは」
喉渇いた…お腹空いた
チャージ残高38円…駄菓子でもこうたろうかな…でも絶対喉もっと渇くわ
コンビニまで来たものの、入店せず店の端に座り込む
誰か…なんとなしに掲示板を覗く
神待ち掲示板には何人もの行き場を探す書き込みがあって
さすがにそんなもんに頼る気はないけど「誰か」に縋りたい気持ちもわいてくる
マジか
「最悪…雨降ってきよった」
夜空を見上げて絶望する
この道はいつか来た道
昨日も来た道
一昨日も来た道
出待ち3日め
テレワークの名の元に毎日出社しない人と偶然出会うには苦労します
でも、でも出会えさえしたらそれでいい。それでいいけど
「ああ、もう。こんな湿度高いとはねてこまる」
せっかくブローして自分なりにカワイクしてきたのに右へ左とはねはじめた髪に今日もだめかなとため息をついたその時
B
「ねー先生
今日先生んち行っていい?
今日うちの親旅行でいないんだー」
突然こいつ何言い出すんだ?という顔でまだ言葉を返せないでいる先生に畳み掛けるように
「あ、いないんだから別に先生がうちに来てもいいんだよー?」
にっこり笑いかけて
「先生何か食べたいものある?あ、逆に食べれないものとかある?作れるものそんなにないけど先生のためなら舞衣がんばっちゃうから」
生物室の清掃を勝手に手伝いながらまるで既成事実のように話すけど内心はもちろんドキドキびくびくである
C
「ねー。貞昌くん。来週の土曜日空いてる?」
久しぶりにうちに遊びにきた貞昌さんを酔っ払ったお父さんの代わりに玄関まで見送りながらまるでついでのように誘ってみる
「空いてるなら、舞衣とデートしよ」
(驚いた顔で振り返る貞昌さんの耳元に寄せて、リビングにいるお母さんに聞こえないように密やかに誘ってみる)
ホステスの送迎を終え家路に向かって車を走らせる途中、晩飯を調達しに通い慣れたコンビニへ立ち寄る。
カップ麺と缶ビール数本、これで十分だ。
会計をしながら店員に煙草を頼むと欲しい煙草は売り切れていて、とくに好きでもない銘柄の煙草を仕方なく購入した。
コンビニを出ると夕方から降ったり止んだりと続いていた雨が再び強く降り出していた。
道路に溜まりだした水溜りを避けながら急ぎ足で車へ向かっている時、コンビニ前の道路脇でうずくまる女子高生の姿が視界に入る。
学生服からして○○高校の生徒だろう。
腕時計に目をやると時刻は深夜3時を回っていた。
構う義理は無いか職業柄だろうか
雨に濡れながら小さくうずくまる少女に近付き近付き声を掛ける
『お嬢ちゃんどしたん、濡れるで』
少女が手にするスマホ画面にふと視線落とすと「神待ちサイト」のページが目に入った。
しょぼくれた少女の顔と合わせてすぐに状況を把握する。
警戒心を持たせないよう、家出をして神待ちをしようとしてる事には触れずに、学生服姿のままの少女に言葉を掛ける。
『学校帰りにしてはえらい遅い時間やな、もう深夜過ぎとるで。こんな格好でお巡りに見つかったら偉いこっちゃ。はよ帰り。』
(○○とは高校時代からの同級生で、○○の嫁さんとも、二人が交際しはじめた頃からの付き合いだ。
夫婦共に気兼ねの無い関係で、数年前までは一月に一度は○○の自宅に訪れていた。
ここ最近は互いに仕事も忙しく連絡を取り合うだけになってしまっていたが、今日はしばらく振りの酌み交わしとなった。
久々のアルコールという事もあり酒の回りは快調だった。○○に至ってはリビングのソファーで既にイビキを立ている。
終電も間際となり台所で洗い物を始めた嫁さんに声を掛ける。
『そのままで大丈夫。玄関の位置が分からなくなるほど酔っちゃいない。また来るよ。』
気兼ねなく嫁さんに挨拶をし、ほどよく酒に酔った身体で玄関までの廊下を歩いていると、二階から娘の舞衣ちゃんが降りてきた。
舞衣ちゃんは自分の事を君付けで呼ぶ。
二桁も離れた若い娘に君付けと呼ばれるのはどうにも居心地の良いものではないが、生まれた時からもう何度も顔を合わせ、時には家族ぐるみで海やキャンプにも行った事もある間柄に嫌悪感などはなかった。
むしろ、日々大人びていく舞衣ちゃんの成長を親戚の娘を見るように見守っていた。
玄関まで見送りに来てくれた舞衣ちゃんから挨拶代わりのように『舞衣とデートしよう』と誘われると、まだ高校生の彼女の色気づいた言葉に驚いた表情を向ける。
だがすぐに若い子の冗談だと思い、こちらも冗談半分に答えてみた。
膝を屈めて視線を合わせ
『…いいぞ。何処へでも連れてってやる。但しパパやママには内緒だ。』
本気のような口調で告げながら舞衣の口元に人差し指を立て、にやりと笑ってみせた。
これは冗談だと分からせる為の笑みだ。
子供をあやすように肩にポンと手を置き背中を向ける。
玄関で揃えられた革靴に足をとおしながら
『じゃ、おじさんは帰るからね。舞衣ちゃんも夜更しせずに早く寝るんだよ』
沢山の書き出しをありがとうございます
凄いですね、とても楽しく読ませていただきました
お疲れ様でした
全てにレスを返してみようかとも思いましたが二つが限界でした…w
このどちらかで進行させて下さい
まいクロニクルさん(可愛らしいミスで…w)続きを宜しくお願いします
中から出てきたのは藤○直○に似た風なイケオジだけどカタギじゃありませんオーラが漂い
目を合わせちゃいけませんと見上げた空からの大粒の雨である
制服もびしょ濡れ
もういっそ補導してくれ気分で膝を抱えると頭上から届いた声
(顔には出さないもののバリバリビビって警戒心MAX)
「ど、どうもしてへん
濡れたい年頃なんやわ」
支離滅裂にも程がある。
どっか早く行ってくれないかなと視線を合わせないようにしていたが
「…学校帰りのわけあるかい」軽口にうっかり笑みが漏れる
あらためてその人の顔を見れば、たぶん絶対警察よりあかんやつな気もするけれど
「行くとこないねん」
うっかり本音を呟いていた
C「あ、待って」
絶対本気にしてない程の貞昌さんを呼び止めて
瓢箪から駒?
溺れるものは藁をも掴む?
どうせわたしは国語の成績も悪い
「男に二言はある、というのはお父さん見てれば知ってるけど、貞昌くんにはないよね。」
内緒だぞを守り耳元で唇が触れそうな距離で
「舞衣の行きたいとこ、必ず連れてってね」
身体を離すと小指をすっと差し出して、無言で指切りを強請る。
奥からお母さんが何か言う声が聞こえた
適当にはーいと返事をし、無理矢理貞昌さんの小指に絡ませると、ぶんぶん振って契約終了
後ろ姿を見送って、玄関でそのままずるずるしゃがみ込む。
「うふふ…」思わず不気味な笑い声が漏れる
お風呂に入るよう急かしに来たお母さんが怪訝な顔をしていたが気にしない
お風呂にぶくぶく沈みながらも「デ、デ、デート」泡と共に浮かれているわたし
楽しみしかないわ
あしたにしようかとも思ったんですが、読んだ時の勢いで書かないときっとわたしは忘れる
今ばっと書き連ねたことはあしたのわたしにはたぶん書けない
というわけで書いちゃいましたw
両方浮かんできたので書きましたがしかし、
@のほうはそのうち関西弁が消えるかもしれません…似非♡
Cの方は話進んでませんね 笑
でも眠たいが強いので許してください
では、貞昌さん
こんなんでもまだ相手してやっても良ければ続き(どちらかで)お願いします
ちょっとテキトーにつけすぎた新トリップで小文字かなんか間違えたのか違いますが
中身はおんなじなんでお願いします
女性の思春期は18歳頃までと言われているが、この子は16か17と言ったところだろうか。
少女の生意気な口振りも、酒に酔い潰れくだを巻くホステスに比べれば幾分可愛いものだ。
皮肉に笑ってみせた少女に閑やかに頷き
『せやな。お嬢ちゃんの言う通りや。学校はとうに終わっとる。だったらその制服は脱がなあかんな?変質者に襲われんで。はよ帰り。』
再び少女に諭した時
うっかりなのか、意図的なのか「いくところがないと」顔を上げた少女と視線が合う。
『…情けない顔やなぁ…』
腹でも減っているのか、随分とくたびれた様子の少女に思わず呟きながら、目だけでゆっくりと少女の容姿を見回す。
身長は160程度はといった所だろうか。
膝は小さく手首も脚首も細い。
角度に寄っては女優の○○に見える気もしないが、それよりも目に付くのは、雨に濡れた制服のシャツがびっしょりと身体に張り付いている事だ。
コンビニが目の前にあるのにも関わらず中へ入らないと言うことは凡そ金も無いんだろう。
みるみる雨に濡れていく少女を目下に面倒な事になったと肩で溜息をつく。
何度も言うが、助ける義理は無い。
だが声を掛けてしまったからには放って置くわけにもいかず、車に乗せてしばらく様子を見ようと、少女に口を開いたその時、背後から男に声を掛けられる。
「お前達何をしている?」
振り向くとトランシーバーを手に黒いレインコートを来た警官が二人立っていた。
…これは本格的に面倒な事になった…。
制服姿の少女と成人の男が夜も夜中に雨の中ずぶ濡れになっていれば、疑わない方がおかしい。
警官は明らかに疑いの目を向けているわけだが、事の経緯を正直に伝えれば多少の職務質問で開放されるだろう。その場合、当然少女はあえなく自宅へ連れ戻される事になる。
それはそれでこちらとしては面倒な手間は省けるわけだが…
伺うように少女を見やり目で合図を送る。
『どうする?』
酒に酔った重い身体を引き摺りタクシーから降りる。
冷たい夜風に僅かに酔いの熱が冷めた時、ふと、帰り際に舞衣ちゃんと指切りした事を思いだす。
自宅マンションのエレベーターに乗り込みながら舞衣ちゃんの小さな指の感触が残る小指をぼんやりと眺め、彼女と話した事を思い返してみる。
『男に二言はある。必ず連れてってね。』
エレベーター内の天井を見上げ眉間まで寄せるが、思い出せたのはこの言葉だけだった。
『…呑み過ぎたな』
その内また舞衣ちゃんに会った時にでも聞けばいいと、とりわけ深く考える事もせずに自宅に戻り、眠りに付いた。
そして約束の土曜日が来る。
舞衣ちゃんと約束した事はすっかり記憶から抜けていた
何してるって言われても…濡れ鼠のあたしと
今にしてみれば心配して声をかけてくれた親切な人
だがその風態は
あかん、警官めちゃ不審な視線おじさんに送ってるやん
ここは、まだ何の恩も無いけど売らな
おじさんと視線が絡んだ一瞬であたしは立ち上がる
「わかってん。もう帰る言うたやろ」
濡れた仔犬のように肩までかかる髪をぶるっと振ったあと
「行くで?」すたすたとおじさんの乗ってきた車に向かいながら振り返って、
「お仕事ごくろーさまーっす」
警官に向かってぺこりと頭を下げたあとおじさんに向かって
「はよー、してや?」
助手席に乗り込もうとアンロックを請う
おじさんがどんな気持ちが知る由も無いが、走り出した車
「すんません…シート、濡れてもうたわ。その辺で適当に降ろして」
どんな気持ちかはわからないけどおじさんにとって好ましい状態ではないということがその表情からわかる
ヘタしたらどこかに売り飛ばされるんじゃないかと思っていたあたしが謝罪する
「ふ…ふぁ」
快適に保たれた車内で一瞬気が緩んだのか欠伸が出る
さっきまで眠いなんてそれどころじゃなかったけどもう随分な時間だ
何を着て行こうか迷って
めちゃくちゃ迷って
あまりにぐるぐる迷い過ぎて制服で行こうかとソックスを履いたところで我にかえった
さすがにこれはない
「行ってきまーす」
どこに行くんだ?とパジャマ姿のまま聞いてきたお父さんに「デート」とだけ言って後ろ手に手を振った
時貞くんちは二駅隣り
あれからなんの音沙汰もないけど下手に連絡して酔いのせいにされて反故にされるわけにはいかない
行っていなかったらその時は、、、帰ってくるまで待ったっていい
だって、今日は
この土曜日はぜんぶ、時貞くんのことだけ考えて過ごす時間と決めているから
「…外泊してたら?」
まあ…その時はその時で
くだらない自問自答をしながら、電車に揺られる
窓に映る自分に、もうちょい盛るべきだったかな…とも思ったけどでも
「競えるとこはそこにはない…」
電車を降りて数分、一回だけしんしんに付いてきただけなのに無事に目当てのマンションを見つける。わたしすごい
いちおう年賀状でマンションの号室も再確認してきたわたしに抜かりもない
管理人さんに軽く会釈をしてホールのインターホンを鳴らす
接続の音がして、わたしはとびっきりの笑顔でモニターごしに手を振る
「来ちゃった♡」
少女がどう出るか不安な所ではあった。
タチの悪い子供なら、家出をしていると見せかけ寄ってきた男に免罪を着せる事も出来たはずだ。
迷う事無く立ち上がり警官にお愛想までつく少女に合わせ警官に頭を下げる。
『あれは娘です。母親と喧嘩して家を飛び出したのをようやく見つけたもんで。すみません。』
警官は、少々訝しげな表情を浮かべはしていたが、ずぶ濡れの少女とさらに強まってきた雨足の中、立ち止まらせる気にもなれなかったのだろう。早く車に乗るようにと促した後プレートのナンバーをメモしてここは納得したようだった。
車を走らせながら助手席に座る少女の様子を横目で見てみる。
神待ちサイトを利用するくらいだ、中年の男と二人きりになる状況など慣れているのかと思いきや、さきほどの毅然とした態度とは打って変わり怯えているようにも見えたかと思えば、あくびをして眠そうに瞬きをしている。
少女の気が収まるまで車の中で待機させようと思っていたが、また警官に見付かっては今度こそ怪しまれるだろう。
少女の言うよう、どこかに降ろす事も考えるが、それにしても雨足はますます強くなるばかりで雷まで鳴り始めていた。
何れにせよ種を拾ってしまったのはこちらだ。
『降りたところでどうにもならんやろ。
その格好じゃ金があってもどこにも泊まれん。』
年齢や、名前を聞こうと思ったが、疲れている様子の少女にそれ以上口を開く事はせず自宅へ向った。
バブルの時代に建てられた中流のマンションも今では高級タワーマンションの傘下ですっかり老朽化し、常に不在の管理人室の窓には連絡先の書かれた紙だけが貼られている。
マンションの地下駐車場に車を停め助手席のドアのロックを外して少女に降りるように促す。
薄暗い地下からつながるエレベーターの開閉ボタンを押したまま5階を押し、
『カップ麺しかないで。』
ずぶ濡れのシャツに透けた下着には目をやらないようにして、車から降りてきた少女を呼ぶ。
土曜日、今日は休日だ。
近頃飲む機会が増え昨日も酔った身体を引き摺り帰宅した。
どれほど酔っ払っていてもスーツはきちんとハンガーに掛けシャワーだけは浴びて寝間着に着替える。
結婚するまではスーツのまま寝てしまう事などざらにあったが、綺麗好きな嫁さんのお陰で習慣付ける事が出来た。
その嫁さんとも今は別居中だ。
部屋には嫁さんの靴や洋服、化粧品から何から何までがそのままになっている。
兼用で使っていたデスクトップのPCは故障し今では使い物にならないが、嫁さん好みの花柄のマウスパッドも壊れたPCもそのままにしている。
それもこれも嫁さんがいつでも帰って来れるように、いや、帰って来て欲しいと願っているからだ。
部屋もそのまま、習慣もそのままとはいえど、休日の朝は遅くなった。
もう12時を回る頃だというのにまだベッドの中にいる。昨日の酒が抜けていないせいもあるだろう。
二度寝、三度寝に入ろうとしていた時インターホンが鳴る。
重い身体にこのまま居留守を使おうかとも思ったが、嫁さんが帰って来た可能性もある。鍵を持って出ていった嫁さんがインターホンを鳴らす事はないと思うが、淡い期待はいつも抱いていた。
とはいえ駆け寄るほどではない。
どうせ勧誘か何かだろうと、重い身体を起こしリビングに取り付けてあるインターホンの画面を覗くと、そこには舞衣ちゃんの顔があった。
急いで通話ボタンを押すとスピーカーの向こうから明るい声が聞こえてくる。
『舞衣ちゃん?…来ちゃったって…』
来ちゃった。言葉通り、舞衣ちゃんが家の前に来ている。
『そう言えば土曜日に…』
あの日舞衣ちゃんと何か約束をしていた事を薄ぼんやりと思い出す。
…家に来ると言うことだったのか?
とにもかくにも出ない訳にはいかない。
『開けるよ。上がっておいで。』
スウェット姿のままだが特に気兼ねする必要もないだろう。
ホールから、今度は玄関先で鳴るインターホンに寝癖の付いた髪だけを整え、部屋の扉を開ける。
『びっくりしたよ。どうしたの?』
うっかり助手席で半分寝かかっていたら、いつのまにかマンションの駐車場に着いていた
半分寝ぼけた頭でその格好じゃどこにも泊まれん…と言われたような気がするが、そもそもそんなお金もない
かと言って見ず知らずのしかもどう見てもカタギじゃない(但しイケオジ)人の家(かどうかもよくわからないけど)にいきなり行くなんて…(各種様々なニュース記事が脳裏を掠めるが)助手席に籠城しても埒が開かない
とりあえず降りたものの、立ち止まっていると、『カップ麺しかないで』
その言葉に反応する様にあたしのお腹が悲鳴をあげた
「あるだけ上等やん」
あたしは開きかけたエレベーターに向かってダッシュした
なんか…もっと凄いとこに住んでるのかと思ったけど…でも昔は凄かったのかも知れない
あやうく口に出しそうになった言葉を続きとともに飲み込んで、部屋に続く廊下を歩く
これ…部屋に行ったら複数の怖いおじさんがいて…とか妄想してしまうあたしには神待ち掲示板を利用できるコの気がしれない
でも、さっき会ったばかりのどう見てもカタギじゃない(だけどイケオジ←ここは大事である)のあとをのこのこついて歩いてるあたしも、まったく他のコのことを言える立場にはない自覚はある。でも…
部屋の扉が開くと、おじさんの後ろに続くことにもう躊躇いはなかった。
ただ…
「靴も靴下もびしょびしょやん。タオル貸してくれへん?」
さすがにこのまま部屋には上がれない
あるだけ上等とエレベーターの中に駆け込んできた少女。
見ず知らずの男に警戒心もそこそこに近寄れるのはやはりこういった境遇に慣れているのだろうか。
送迎の手伝いをしているクラブのホステスにも10代の女が数人在席しているが、まあ確かに、若さとは怖いもの知らずだ。
とはいえやはり緊張はしているのか、マンション内を見渡す少女の視線に落ち着きは無かった。
無理もない。現に同じ階の一室はホテトルの待機になっていたり、アダルトビデオの撮影現場として使われている部屋もあり、他の階の部屋のほとんども、ヤクザの成れの果て、今で言う反社の人間が居座り続けている。
エレベーターを降りて突き当りの部屋の扉を開ける。
部屋の間取りは2LDK。
濡れた革靴を脱ぎ、少女を玄関に待たせたまま部屋に上がる。少女もずぶ濡れだが警察とのひと悶着でこちらもそこそこ雨に濡れていた。
寝室のクローゼットからタオルを二枚引っ張りだし一つを首に掛ける。ついでに何か着れるものをとスウェットの上下を手に取った。
玄関先に立つ少女の元へ戻り、乾いたタオルを渡す。
首に掛けたタオルで髪の毛を拭きながら少女の身体付きをゆっくりと見回してみる。
先程は気を使って目を逸していたが改めてよく見てみれば思った以上に上玉だ。
少女の身長は167ほどといった所だろうか。モデルとまではいかないが高身長でスタイルも良い。
『ええ身体やな。処女か?』
不意に付いた言葉に自分でも驚いたが、たちまち下心がある訳では無かった。
単に少女の反応が気になったのかもしれない。
『まあ上がり。脱衣所はそこや。シャワーを浴びてこい。』
少女に着替えを渡しリビングへと向かう。
扉が開くと、スウェット姿の時貞くんが
…酔っぱらいの言うことをあてにしてはいけない
お父さんの行動から学んだ心得はあるが、『どうしたの』とまで言われるとちょっとだけ落胆しそうだ
でも、ぴよんと寝癖が起き上がった頭からラフいスウェット裸足の足先までゆっくり眺めて
これだけ油断した時貞くんを見る機会はそうそうない。
約束をかけらも覚えていないことも許そう
勝手に会心すると大きく頷いてから、部屋の奥を時貞くんの身体の横から覗き込んで、とりあえず誰も連れ込んでないことに安心する
ついでに○○さん(時貞くん嫁)が戻ってないことにも…
それから
「デート、の約束をしたの。覚えてないって言ってもいいけど、約束は守っていただきます。ね?時貞くんの」
まっすぐ見つめて
「今いちばん行きたい場所に連れてって」
時貞くんの『今』がいちばんわたしの知りたいことだ
「ちなみに、どこにでも連れてってやるって『約束』」
それから
「舞衣の欲しいもの、なんでも買ってやる。叶えてやる、って約束」
どうせ覚えてない人に、言葉を重ねて
「の、約束はしてないけど」
ふふっと、笑って
「舞衣は別に時貞くんがその格好のまま出かけるんでも一向に構わないけど着替えるなら待つし」
「もし、我が家がいちばんって言うなら舞衣も時貞くんのいちばんの場所にいっしょに居る。とりあえず…上がってい?」
奥の部屋から戻ったおじさんからタオルを受け取ると、先ず少し顔を拭って、それから靴を脱ぎ靴下も脱いで足も拭いた
…足を拭いたタオルで身体拭くのいややん
図々しくももう一枚タオルを借りようとおじさんに眼を向けると、髪を拭きながらあたしを値踏みするような視線が注がれていることに気づく
改めて自分の姿を見れば濡れたシャツに薄い水色のブラのラインもはっきり出ていて小さいながらも扇状的ではある(自分で思うな)
だけど、こんな選び放題ぽいイケオジがこんな小娘に劣情を抱くほど盛ってるとも思えないし
やっぱり、売られる?などとびくついていたら
「…は?」
おじさんの言葉に思わずそのまま声をあげて笑ってしまった
「あははっ…おじさん。それおかしいやろ」
呼吸をふぅ…っと、整えてから
「ええ身体してるんやったら、オトコがほっとかんやろ、とか続くもんじゃないのん?」
まあ…
「ええ身体してないのは自覚してるし、まあ…処女やけどな」
着替えを受け取ると、
「お邪魔します」
靴下は玄関に放置したまま、脱衣所に向かった
おじさんはリビングらしい部屋の方へ向かったが、一応入り口の扉を閉める
脱衣所にある鏡に、シャツに張り付いた肌が映ってる
「きもちわる」
ささっと脱いでしまったびしょ濡れの制服と下着の置き場所に少し悩むが、とりあえず隅っこに置いてバスタオルを確認しシャワーを浴びに浴室へ
広めのバスタブを横目に入りたい気持ちもわくがそれはちょっと図々し過ぎるし空腹も満たしたいし眠たい
「あ…」女もんのシャンプーあるやん…などと思いながら遠慮なく使う
「ええ匂い…これ絶対高いやつやわ」
トリートメントまでしながら、ふと気づく
「やば。おじさんも濡れてたやん。急いで出な。」
あたしはいつもいろいろ気づくのが遅い
先刻のおじさんのように髪をタオルで乾かしながら借り物のスウェット姿でリビングに
「すんません。遅くなりました。お先に」
値踏みするような露骨な視線と唐突な言葉にあたしは自分の迂闊さをあらためて後悔した
言葉に詰まりタオルを握りしめたまま固まっていたが、おじさんは特に返事を待つでもなく着替えを渡すと奥の部屋に消えた
かろうじて手を出し着替えは受け取ったが迷う
が…べたべたに濡れた身体は気持ち悪さを増すばかりで
あたしはとりあえず今のこの不快感を取り除くことにする
コンビニで…最初から誘ってきたわけではないおじさんの善意(?)と、変な場所じゃなくおじさんの居住スペースに連れてきたくれた事
このあとがどんな状況になるとしても殺されはしないだろう(たぶん)
濡れた衣服を脱いで浴室で、勢いよくシャワーを浴びる
先程のおじさんの身体が思い出される
「どこが…ええ身体なん」
まあ…衣服の上からじゃわかるわけない
あちこちに残る火傷や傷痕
こんな身体…誰が抱きたい思う?
誰に見せれるねん
「はぁ…お腹が空いた」
願わくば、襲われるとしてもカップ麺食べてからがええわ
途中萎えて追い出される前に食べたい。いな眠たい
いろんな気持ちを抱えながらスウェットに着替えリビングに向かい、目が合ったおじさんに無言で頭を下げる
>先程のおじさんの身体が思い出される
身体じゃなくて言葉です
じゃないと次の台詞が失礼過ぎる…すみません
初めて冬司くんに会ったのがいつかは覚えてない
でもいつからすきになったかは覚えている
幼稚園さくら組の春
すきになったその日その瞬間にプロポーズして快諾してくれた
くれたのに…
酔客はかけらもそんなことを覚えちゃいなくて
数年後、冬司くんは結婚した
まだ小学生だったわたしはただ泣くしかできなかった
が、しかし
やっぱりだいすきと思ったその日
泥酔客に再告白
泥酔客は次は舞衣と結婚すると言った
指切りまでした
けど
もちろん泥酔客は覚えていない
学習したわたしは泣かなかったしもう中学生になっていた
そして…次、ってやっぱり来世のことかしら
と諦めかけた高2の夏
冬司くんが別居中と知る
…もしかして、今生でわたしの番?
もちろん…冬司くんがまったく覚えてないことはわかってる。それでも
階下から、お母さんと冬司くんの声が聞こえる
見送りを断る声が聞こえ、わたしは玄関に急ぐ
…酔客の歩みは遅い
余裕で間に合って、呼吸を整え、出来る限り軽くなんでもないような顔で
「ねー…」
>>14のCに続く
『ええっと…ちょっと、ちょっと待ってね?』
寝癖が付いたままの酒で重い頭に手をやり舞衣ちゃんの言葉を一つ一つ整理していく。
一、デートをする事
ニ、舞衣ちゃんをどこかに連れて行く事
三、それが僕の行きたい所である事
四、欲しい物を何でも買ってやるという事
デートをしようと口約束した事はどうにか思い出したが、それ以外の事は全く記憶にない。
あの日はかなり酒が回っていたし、凡そその場しのぎで口を合わせたのだろう。
舞衣ちゃんの事は生まれた時から知っている。彼女の性格は人懐っこく素直で、くったくがない。
舞衣ちゃんが小さな頃、ままごと遊びでプロポーズをされた時があった。その時ばかりは子供相手でも嬉しいもので、こちらも恋人に成り切り返答したものだ。
舞衣ちゃんからすれば、このデートもままごと遊びの延長線で、それに彼女も年頃の女の子だ。恐らく何か欲しい物でもあるんだろう。
それにしても、これだけめかし込んで来ているんだ。今日の事を忘れていたとは口が裂けても言えない。
『も、もちろん覚えてるよ。ただ来週の土曜日と勘違いしてた。ごめんね舞衣ちゃん。
少し散らかってるけど入って。すぐに用意するから』
舞衣ちゃんを部屋の中に入れリビングへと案内する。
『舞衣ちゃん家に来るのは初めてだよね。そこに座って。今飲み物を入れるからね』
ダイニングテーブルに座るよう促し台所に立つ。
来客、ましてや若い子が来るなど初めてての事でしばし慌ただしくあたりを見渡し
『ええっと…冷蔵庫にお茶しか…あ、そうだ』
台所の上の棚に紅茶の茶葉が入っている事を思い出す。
コーヒーよりも紅茶派の嫁さんは、茶葉からティーカップから何から何まで揃えていた。
この戸棚を開けるのは嫁さん、結子が家を飛び出していった以来だった。
家の中には結子の物で溢れているが、紅茶の香りは特に結子を思い出す。
戸棚を前に思いに耽りそうになるのを振り払い
『紅茶でいいかな』
結子の席に座る舞衣ちゃんに訪ねた。
考え事してる顔もいいなあ…なんて思いながら見つめていると
…すっごく白々しいその場凌ぎを言い出した
でも構わないの
「やったあ、じゃあ来週も空いてるってことだよね?2週続けてデートできるー」
大仰に喜んで見せて
「では、お邪魔します。なんの用意?今日はこのままおうちデートでも舞衣構わないよ」
招き入れられたリビングはわたしが思っていたより整然と片付き、初めて見るその部屋はわたしが思っていた以上に結子さんの存在が
所々にあった
「う…ん。初めて」
何度かお邪魔してるお父さんに誘われた事もあったが、仲が良いふたりの空間になんか入りたくなくて
この部屋までは辿り着けなかった
もういないのに、結子さんの圧が強いこの部屋
維持したままひとりで暮らしてる冬司くん
その気持ちを思うと、なんか少し目が熱くなった
わたしなら、わたしなら、ぜったいそんな寂しい思いさせない。させないのに
促されたのが使われなくなった結子さんの席なのはすぐに察しられ
なんとなく座りたくないような座りたいような微妙な気持ちになって
「あっ…別に飲み物とかいらないけど」けど
冬司くんが、わたしの『ため』にしてくれることなら
いろいろ不慣れでもたついてるとこも可愛い
素直に席に座ると
「ありがとう、紅茶が、いいです。冬司くんのいれてくれる紅茶が」
程なくして趣味の良さそうなティーカップ&ソーサーで「すっごくいい香り…」
の紅茶がわたしの目の前に
これぜったい冬司くんが選んでなさそうだなあと思いつつ
「美味しくいただきます」って、本当に「美味しい…」
冬司くんがわたしの前の椅子に座ってちょっと安心した顔をする
ああ…目の前にだいすきな人がいるしあわせ
を噛み締めながら
その人がいなくなった冬司くんに心を寄せる
「今日…連れていってくれる場所、決まった?」
舞衣ちゃん可愛いし学校でもモテるんじゃない?
そろそろ夏休みだけど、彼氏とどこかへ出掛ける予定はないの?』
これまでも舞衣ちゃんと二人きりになる事はあったが、舞衣ちゃんが今よりももっと若い時の事で、こんな風に舞衣ちゃのプライベートについて語りかける事ははじめてのような気がする。
そう口を付いたのも、舞衣ちゃんに大人を感じたからだろう。
17歳とはまだ未成年だが人に寄っては随分と大人にも見える。
舞衣ちゃんは身長が高いせいもあり、より大人を感じたのかもしれない。
向かい合わせに座り、舞衣ちゃんが紅茶のカップに口を付け、美味しそうに飲む姿を嬉しそうに見て
『おいしい?良かった。
…結子が好きだった紅茶だ。』
結子と別居している事は、慎二か恭子伝に舞衣ちゃんにも伝わっているだろう。
だが気を使ってくれているのか、舞衣ちゃんから結子の話が出た事は一度も無い。
ただあまりにも話題に上がらないのも少々気不味くはある。
嫁さんに逃げられた男を17歳の少女はどのように見ているのだろうか、あまり良くは見ていないのだろう。もしかすると、同情心から僕をデートに誘ってくれたのだろうか。
真意は分からないが、だがだとすれば、それは嬉しいような、情けないような、気まずさから苦い笑いを小さく浮かべた。
『…ありがとね、舞衣ちゃん』
『そうだなあ…。それよりも、欲しい物があるんじゃないの?
買い物に行こうか?』
『とにかく、まずは顔を洗って着替えないとだ。
すぐに準備するから少し待っていて。
冷たいものが欲しければ冷蔵庫に入ってるから、好きに使っていいからね。』
飲みかけの紅茶をテーブルに残したまま席を立つ。
立ち上がってから、舞衣ちゃんの姿をゆっくり見て
『今日は随分おめかししてるね。その服よく似合ってるよ。』
思いがけず来週の約束ももらい心の中でわたし大歓喜
言ってみるもんだなあ
さすがに(なんか少し昨夜?のお酒が残ってる気配がしないでもないが)シラフでする約束ならもう少し記憶に残る筈
と喜んだのもほんの束の間
…わたしの時間なんてぜんぶぜーんぶ冬司くんにあげたいくらいなのに
でも
可愛いって言った。可愛いって言ったよ
もうそこだけ切り取ってリピートしとく
「うん。『彼氏』とどっか行きたい」
から今ここにいる。
「でも」まだ「彼氏」になって「いないから」
とりあえずいないアピールをしておこう
可愛いくてモテると思ってるって事は冬司くんの好みからかけ離れてるわけじゃない筈
自分とは全くタイプの違う結子さんが脳裏の片隅に浮くのは、モグラ叩きのように引っ込ませる
のに
冬司くんの口がその名を発する
そんなこと、言わなくたってわかってる
わかってたのに
なんで…なんて、優しい口調でその名前を口にするんだろう
『夫婦のことは、その夫婦にしかわからないから』
身贔屓過ぎるお父さんがついつい結子さんを悪く言ったら、お母さんがそう止めた
それ以上の話は
『子どもが聞く話ではない』
と、わたしが階下にいることに気づいたふたりはもう話そうとしなかった
だから、わたしが知ってるのは
『結子さんが出て行った』『冬司くんは一人でマンションに』『毎晩飲み歩いてるらしい』と
『身体壊さなきゃいいけど』のお母さんの言葉だけで
だけど、その状況の冬司くんをうちに呼んで先に酔い潰れるお父さんてやつは…
ちょっと八つ当たり的に怒りがわく
しばらくの空白が流れたあと、冬司くんがふと笑ってお礼を言う
「ありがとうは…紅茶いただいた舞衣の言う台詞だと思うけど。ありがとう、ご馳走さまでした」
片付けようかと立ち上がりかけるけど、まだ冬司くんは飲んでるので、あらためて座る
おうちデートでもいいとは言ったものの、ここまで結子さん色が強いとなんだか無駄にアウェー感がして落ち着かない
って
「え?」
それは言ってないって言った約束が何故か計上されていた
欲しいものはあります。但しいくら出せば買えるんだろう
冬司くん本人だから、原価で売ってくれるかな
切り売りされたら困るな
なんてくだらない妄想していたら、冬司くんが立ち上がって
「…ありがとう」
おめかしって言葉に、なんかすごく小さいこ扱いされた気分でがっくりなったけど、似合ってるという言葉に笑顔が溢れる
なんて単純なわたし
「あのね。冬司くん、どういうのがすきかなって舞衣、すごく悩んでこれにしたから」
立ち上がって冬司くんのとなりにまわり込むと
「冬司くんに似合うって言われてすごくうれしい、からもう一回言って」
いいこと思いついた
「それから、もっと冬司くんのこのみ知りたいから服買ってもらうっていうのもいいかなあ」
冬司くんの腕を引いて身体を寄せるとその耳元で
「服買ってあげるとね、その服を脱がす権利もいっしょに買えるんだって」
腕を放して、もう一度まっすぐ見つめてにっこり微笑む
舞衣ちゃんは昔から人懐っこい子で、
腕を引かれることや、抱きつかれる事は度々あった。だが、今日は少し様子が違って見える。
『…うん?な、悩んだの?そう…え?もう一回?』
舞衣ちゃんの言葉と、普段とは少し違って感じる言葉遣いに戸惑いながら
『う、うん。よく似合ってるよ。青色は好きな色だ。舞衣ちゃんの肌の色にもよく似合ってる。』
これはただ懐っこいだけなのだろうか。
ただ欲しい物がの為に、こうして甘えているような態度を取っているのだろうか。
『洋服ね。もちろんいいよ。
だけど僕の好みに合わせる必要は無いよ。舞衣ちゃんが欲しい物を選べば…え?』
分からないまま話を合わせていると、耳元へ向けられた舞衣ちゃんの言葉に耳を疑う。
『服を脱がす権利』だなんて、いったいどこで…そうはいっても舞衣ちゃんも17歳だ。10代とはいえど経験の早い子もいる。今時の子だ、僕の世代とは違うんだ。
だが、唐突にそんな事を言われても反応に困るだけで
『ま、舞衣ちゃん。大人をからかっちゃいけないよ。』
真っ直ぐにこちらを見つめる舞衣ちゃんんをどこか交わすように、洗面台へ向かい顔を洗い、
『き、着替えてくるから、少し待っいてね。』
寝室に入り扉を閉めた。
今日の舞衣ちゃんはやはり様子が変だ。
別居中の僕を気遣っているのか、欲しい物があるのか、舞衣ちゃんの態度に少々困惑していた。
ついさきほど真っ直ぐに見つめられた瞳を思い返し、…まさか…僕に気がある?
瞬間そのように思うがすぐに頭から振り払い
…馬鹿馬鹿しい。
歳だって10以上離れてるし有り得ない話だ。
気を取り直すように大きく息を付きクローゼットを開ける。
クローゼットの中には自分の服と、その隣には結子の服が並んでいた。
結子がいつもお洒落に気を使っていて洋服が大好きで、僕も服のほとんども結子が選んだものだ。
何となく、本当に無意識に、結子が選んだ服ではない服を手に取り着替えた。
「からかってるつもりはないのだけど」
昔、お父さんがお菓子を買ってくれると言われてもついていってはいけない
の、ついでに教えてくれた
お母さんに馬鹿なことまで言わないでって怒られていたけど
とりあえず、いつまでも子ども扱いしてはぐらかすことしかしない冬司くんに戦線布告(?)
のつもりだったけど
そそくさと洗面所に向かいそのまま、着替えに行ってしまった
しまった…
ちょっと大胆すぎたかもしれない
ものには順序があって…でも最初にプロポーズしてるわたしなので今更でもある
とりあえず、
「冬司くんのすきな色は青」
大事なことだから、口にして呟いてから、あらためて部屋の中を見渡す
やわらかな色合いで統一された部屋
所々に花柄が散りばめられている結子さん色満載の部屋
何だか息苦しくなって、先刻の冬司くんの言葉を思い出し
冷たいものを求めて冷蔵庫の扉を開ける
「…飲み物しかない」
と言っても過言ではない。ミネラルウォーターの瓶を取り出すとお言葉に甘えていただくことにした
ホントはカルピスとかで割りたいけど無かった
「ふぅ…」
喉を潤し、ひと心地ついたけど
「?」
まだ部屋から出てこない冬司くん
舞衣のために、舞衣みたいに何着てこうか悩んでくれてるのかなあ
ちょっと退屈してきたし、ここにひとりでいるのいやだ
冬司くんの入った部屋をノックする
冬司くんの返事が聞こえたのでドアを開けるとそこは
クローゼットのある寝室だった
奥に大きなベッドがあって、冬司くんが慌てるように閉めたクローゼットにはまだ当たり前のように結子さんの服がかかっていた
…当たり前なの?どの部屋にも冬司くんと結子さんの
結子さんの影ばかり
「なんで…」
わたしはうっかり言ってしまう
そして、言うだけならまだしも、、すっかり着替えおわってる冬司くんに抱きついた
「なんで?」
言いながら、冬司くんを見上げる
何が、なんで?なんだorこっちがなんで?だ
冬司くんがそう言いたげな戸惑った表情を向けるけど、
何が、なんで?
なのか、まだわたしはその答えを持ってない
生まれる前に流行った歌が脳裏で流れる(なんでだろう)
なんでだろうなんでだろう
こんなにすきなのに、ちっともあいてにされない
なんでだろう(なんでだろう)
『…舞衣ちゃん…?』
悲しそうな、もどかしそうな、これまで見た事の無い表情だ。その表情の視線の先には結子の面影があった。
慌ててクローゼットの扉を閉めた次の瞬間には、舞衣ちゃんは腕の中にいた。
僕と結子の寝室で腕の中に飛び込んできた舞衣ちゃんはいつになく柔らかく、力無かった。
『なんで?』『…なんで』
その答えは舞衣ちゃんの今日の様子や、視線の動きでどことなく分かりはじめていた。
小さい子供に『誰と結婚したい?』と聞いたとき、7割の子供が『パパ』と答えるという。舞衣ちゃんの僕への懐っこさもその延長線だと思っていたが…。
いずれにしても、舞衣ちゃんはまだ未成年で別居中とはいえど僕は既婚者だ。
仮に『抱きしめ返したい』と思ってしまったとしても、それは許されない事だ。
『…うん。何でだろうね…。』
あやすように舞衣ちゃんの背中を撫で摩りながら曖昧な言葉を口にした。しばらくして、ゆっくりと体を離し、いつもと変わらない笑顔を向け着替えた姿に視線を促し
『見て、舞衣ちゃんと同じ青色の服にしたよ。』
敢えて子供扱いするように膝を屈めて目線を合わせた。
『よし。それじゃ出掛けよう。
買い物、それとも、天気も良いし遊園地にしようか。舞衣ちゃん○○ランド好きだったろ?』
冬司くんの腕がわたしを包むことはなかった
その手はただあやすように撫でられるだけ
わたしの脳内に響くメロディを知る由もない冬司くんはもちろん歌い出すこともなく静かに言葉を繋げ
それからゆっくりわたしを引っぺがした
見た
結子さんの服たちといっしょに並んだ中から選び出された今日の服
空々しく聞こえるのはその色のせいなのか
それでも
「うん。」同じ青でも海と空ほどにその距離は遠く感じる。それでも「同じ青だね。」何処かの水平線では近いかもしれない「うれしい」
あくまでも子ども扱いするようなその態度に軽く失望しながらも、わたしも笑ってみせる。
だって、それでも…そんなでも
いっしょにいられるこの時間がうれしいことに変わりはない
さっさとこの空間から出ようとする冬司くんの服の裾を掴んで止めた
「どうして?」
○○ランドを提案した理由を追加されても困るのでわたしは言葉を追加する
「どうして
@舞衣じゃダメなの?
A結子さんはいないの?
B結子さんのもの全てそのままなの?
【Cその他はさすがに作りませんので三択からお選びいただけたらと】
もっと早くに気付かなければいけなかった事を口にさせてしまったのだ…。
『……』
思考が固まってしまい、口を閉ざしたまま視線を床に落とす。
「何故結子は居ないのか。どうして結子のものをそのままにしているのか。」
答えは簡単だ。僕はまだ結子を愛している。
結子の名前が書かれた離婚届を送りつけられようとも、結子の隣に新しい男が居ようとも、未だ未練を断ち切れずにいた。
だが、舞衣ちゃんを目の前に、結子について口を開く事はしなかった。
ゆっくりと床から視線をあげ、この時はじめて親友の子供ではなう、一人の女性として舞衣ちゃんの姿を見やる。
美容院でカットされた子供らしくない髪型に落ち着いた青色のワンピースは少女と呼ぶにはいささか色っぽく、しばし彼女に大人を見せていた。
子供の頃から知っているため気付く事が出来なかったが、舞衣ちゃんも随分と女性らしく成長していた。
この国において成人男と女性の性行が認められるのは女性が18歳になってからだ。だが保護者の同意と両者共に結婚が前提の付き合いであれば、女性は16歳から婚姻が可能だ。
未成年という歳が問題になってくるのは、あくまで加害者が被害を訴えた時で、もしも僕が舞衣ちゃんを愛しているならば、彼女が未成年という事は大きな問題ではなくなる。
「どうして舞衣じゃダメなの?」
…閉ざしていた口をようやく開く。
『…舞衣ちゃんは、とても可愛いし、明るいし、舞衣ちゃんのような女性といたら毎日が楽しいだろうね。
だけど舞衣ちゃんはまだ未成年だ。』
これは国で決められている事だから僕にはどうしようも出来ないんだ。分かるよね?』
シャツを掴む手を引き離させ、その手を両手で握り
『舞衣ちゃんはまだ若く、ぼくは見ての通りこの年だ。…ね?』
念を押すようにゆっくりと伝えた。
今にも泣き出してしまいそうな舞衣ちゃんを本当は抱きしめたかった。だがそれは間違った行為だ。
抱きしめたとしても舞衣ちゃんの為にはならない。
『ほら、ここに居ても時間が勿体ない。出掛けよう。ね?』
舞衣ちゃんの手を引き寝室の扉を開ける。
その名前を口にしたくなかった
したら、意識してるのバレバレだし、何よりその名を口にした瞬間冬司くんの脳内に彼女が浮かぶのが嫌で
わたしの事だけ見てほしいのに、わたしの事だけ考えてほしいのに
まるで敵に塩を送るようで、それでも聞かずにはいられなくて
そして聞いたことに…ただ激しく後悔する
いつまで待ってもその問いに冬司くんが答える様子はない
でもその表情を見ればわかる
ううん。聞かなくてもわかっていた答え
彼女がいなくなった理由はそりゃ明確にはわからないけどでも
いつまでも彼女に囲まれて冬司くんが暮らしている理由はただひとつ
ひとつ…わかりきってたことなのに聞いて
わかりきってたことに勝手に傷ついて勝手に涙がこぼれそうになる
かないっこない
でも認めたくなくて、悔しくて
わたしは冬司くんも傷つけることにした
勝手にすきになって勝手に絶望して勝手に
こんな女、すきになってもらおうと思うのが間違いかもしれない。最初から
でも
未練がましいわたしはしつこく縋るように呟いてしまった
「どうして舞衣じゃダメなの?」
それに対する答えはすぐに返ってきた
それだけ気持ちが軽い証拠のようでさらに辛くなりながら冬司くんを見つめる
冬司くん…覚えてるわけないか。
舞衣ね。来月18歳になるよ
ただ諦めさせるためだけにつらつらと重なる言葉にどう返していいかわからず、ただ縋るように捕まえたシャツからも手を剥がされて
剥がすだけにすればいいのに中途半端な優しさでその手は冬司くんの両手に包まれる
年齢なんか関係ない
年齢を見て人をすきになったりきらいになったりするわけじゃない
見てのとおりの冬司くんを、ただ、ただすきなのに
なんて言えばいいの?
思ったことぜんぶ伝えたらどうにかなるものなの?
重なった手に涙が落ちそうになった時
、その手は引かれ、扉は開かれた
その手を引き戻し、部屋に留めると引き寄せたままに唇を当てる
「もったいないなんなんて言わないで」
歯止めの効かない涙はぽろぽろ溢れる
「舞衣といる時間が無駄みたいに言わないで」
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